真珠は価値ない?査定のプロが教える価値ある真珠の見分け方

真珠は価値ない?査定のプロが教える価値ある真珠の見分け方
織田 賢治
監修者
織田 賢治
真珠買取専門店「銀座リパール」の創業者。真珠検定ジュニアアドバイザー保有。近所のリサイクルショップで偶然真珠に出会い、ネットで売買を開始。現在も個人で月間30本売買をおこなう。

1.はじめに

真珠を買取店に持って行ったら
『二束三文の査定額だった、、、』
『この真珠は価値がないと返されてしまった、、、」
このような体験、心当たりはございませんか?
高価な宝石の1ジャンルである真珠ですが金やダイヤモンドと比較すると
高額買取になるケースが少ないイメージですよね。

『真珠は価値がないと言われる理由がよくわかっていない』
『価値がない真珠の見分け方を知りたい』
『価値がない真珠はどうすればいいのか知りたい』

このような疑問や悩みを抱えている方に向けて、実際にどういった
真珠が価値がないと判断されるのか現役のバイヤー目線で解説していきます。
価値がないとお客様が思っている真珠でも高く売れたケースも中にはあるので、
ぜひこの記事を読んでみてください。

 

2.真珠は価値がないって本当❓買取時に安いと感じる理由

真珠は貴金属やダイヤモンドなど宝石に比べて査定額が安くなりやすい傾向があり、価値がないと判断されてしまことが多いです。
真珠の買取が安くなる理由は大きく二つ挙げられます。

・そもそもの価値が低い真珠
・購入時の価格は高いが評価(価値)が下がってしまった真珠

購入時の価格が数千円〜1.2万円ほどの物であれば「まぁ、そうだよね」と納得がいきますよね。
しかし数十万円もするような真珠が二束三文になってしまうのは大きな要因があるのです。

 

3.価値がない真珠といわれる要因

真珠の評価基準は大きく分けて下記項目から判断します

本真珠か人工真珠(フェイクパール)か
本真珠としての品質はどうか
劣化していないか

買取店はこれらの項目を細かく判断し、真珠の価値を決定します
一つずつ順番に解説していきます

本真珠か人口真珠(フェイクパール)か

人工真珠とは、が作り出すのではなく、人の手を加えて作られた模造真珠のことです。プラスチックやガラスなどの核となる部分に、合成真珠箔や塗料でコーティングして作られます。
本真珠とは、本物の貝から生産される真珠のことを指します。
天然であっても養殖であっても、人工でなく本物の貝から生産されているものは全て本真珠になります。

フェイクパールで大きな価値がつくものはありません。
本真珠ではなかった場合その真珠は価値がないということになります。

②本真珠の価値に影響する品質の要素

本真珠の品質を評価する主な要素は下記になります。

種類
サイズ

巻き
光沢

以上の要素を総合的に判断して品質を評価します。どのような条件であれば高品質と判断されるのかも解説します。

③真珠の価値を決める品質の評価基準

1.真珠の種類
真珠は母貝の種類によってさまざまな種類があります。現在流通している多くの真珠は養殖真珠ですが、その中で最も流通量の多い
アコヤ真珠、淡水真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠の4種類が「養殖真珠の4大種類」と呼ばれています。
真珠は種類によって大きさ、色、輝き、形が異なり、それぞれに独特の美しさがあります。真珠の品質を評価するにあたって、サイズや色を比べる前に、まず最も重要なのがどの種類の真珠なのかという点です。
価値という側面で見ると淡水真珠が他の真珠と比べて価値がない評価になりやすいです。
その理由は淡水パールは1つの貝から数多くの真珠が採取できるため、アコヤ真珠や南洋真珠と比べるとそもそもの値段が低価格です。

2.サイズ
アコヤ真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠、ゴールデンパールなど、種類ごとに典型的なサイズは異なり、同じ種類でもサイズに幅があります。真珠の大きさは、わずかな差で見た目の印象や価格が大きく変わります。

3.形
真珠の形は、ラウンド、ニアラウンド、ドロップ、オーバル、バロック、ケシなどさまざまです。一般的な評価基準では、より完全な真円(パーフェクトラウンド)に近いものが高く評価され、形に歪みが多いほど評価は低くなります。
ただし、綺麗なペアシェイプ、バロック、サカナ型など、自然の力で偶然作り出された個性的な形の真珠は、真円ではなくても高く評価されることがあります。

4.巻き
真珠は核の周りに薄い真珠層がレンガのように幾重も巻くことによって生成されますが、この真珠層の厚さが「巻き」です。一般的なアコヤ真珠の場合、真珠層は厚さは0.4ミリ前後。養殖期間が一年を超えて2回の夏を過ごした越年パール(越し珠)では、0.6ミリになることもあります。
真珠を評価する時に「この真珠は巻きが良い」「しっかり巻いている」といった表現をすることがありますが、これは真珠層の巻きが厚いことを示唆しています。
巻きが厚いからと言って必ずしも光沢(テリ)や色合いの良い真珠であるとは限りませんが、巻きの厚さは真珠の耐久性も左右します。品質の高い真珠と呼ぶためには、アコヤ真珠であれば0.4ミリ以上、白蝶真珠や黒蝶真珠であれば0.8ミリ以上の巻きの厚い真珠であることが最低条件と言えるでしょう。

5.光沢(テリ)
光沢(テリ)とは、真珠の表面から反射された光の強さであり、真珠の見た目の美しさを大きく左右する重要な評価項目です。真珠の光沢は、真珠の核を取り囲む真珠層(巻き)と密接な関係があり、巻きの厚さと緻密さが大切です。
真珠にあたった光は真珠層の内部に入り込み、幾重にも重なった真珠層の各層で反射が起こります。真珠層が規則的に、かつ緻密に並んでいるほど反射光が多くなり、内側から輝くような強い光沢が生まれます。真珠層が薄く不揃いであると、真珠層の内部で光が乱反射を起こし光沢は弱くなります。

6.色
真珠の色は、実体色と干渉色という2種類の色で決まります。
実体色は、真珠の持つ本来の色合いでアコヤ真珠や白蝶真珠は白色、黒蝶真珠はグレーや黒、ゴールデンパールは金色やクリーム色など、種類によってさまざまです。
干渉色は外からの光が真珠層にあたり、光の屈折や反射によって生み出される色合いです。干渉色にはピンク系やグリーン系などがあり、実体色に干渉しながら、各真珠それぞれに異なる奥行きのある複雑な色合いを作り出します。この干渉色の美しさが真珠が宝石としての評価が高い理由となります。

劣化していないか

真珠は「生きた宝石」と呼ばれているためその管理は大変難しいです。
適切な環境で保管していた場合、真珠の寿命は2〜30年と言われています。
購入した時点で真珠の経年劣化は始まっており、劣化を遅らせることはできても進行を止めることは出来ません。

劣化した真珠の特徴は下記になります。
1.黄身がかる
経年劣化によって真珠の内側に含まれるタンパク質が変性して黄身がかっててしまうのです。
2.穴口が割れる
着用するうちに穴口の摩擦や真珠の乾燥によって割れることがあります。安価な真珠によく見られる現象です。
3.表層のはがれ
何らかの理由で真珠に含まれる水分が失われ亀裂などが入ると、そこから表層割れにつながることがあります。
上記の写真から分かるように、真珠が劣化してくると輝きがなくなり、黄ばむなど変色が起こり最悪の場合着用できなくなります。
また、リペアの難易度もとても高いため、価値が大きく下がってしまします。

真珠が劣化してしまう要因は下記記事を参考にしてください。

 

4.真珠に価値がないと判断されてしまう買取店側の事情

①多くの業者が真珠の買取に特化していない

真珠は再販売で高く売ることが難しく、買取業者側も取り扱いたくない商材であることが多いです。
そのため、査定員の真珠の査定知識がなかったり、販路を開拓しておらず高く売ることがそもそも難しい買取店も多いため
査定額がより安くなりやすい傾向があります。

②真珠に特化した買取店への売却がおすすめ

適切な査定額を出してくれる真珠に特化した買取屋にお願いされるのが
一番望ましいです。

他社で「価値がない」と言われた真珠でも銀座リパールなら買取可能!

銀座リパールが他社より高価買取できる理由

真珠検定の資格を持った査定士が見るので買取価格に期待できる
・使用感や劣化がある真珠でも自社専門工場にてリペア可能
・真珠に特化した専用アカウントの作成やさまざまな販売経路の運営
他社で断られてしまうようなフェイクパールもまとめてお値段付けが可能
・即日出張でのご対応や真珠以外の商品も取扱可能なためお困りごとをまとめて解決!

5.現役査定士が紹介!「価値がない」と思われがちだけど実は高く売れる真珠3選

①グレー色のアコヤ真珠(ナチュラル、コバルト)

近年あこや真珠の相場が上がっている中で、ひと際目立っているのがグレー色のアコヤ真珠。海外からの需要によるものも多いですが、「みんなと被りたくない」というお客様が購入される印象です。ホワイト系の真珠にしか価値がないわけではないのです。

②ボコボコの真珠(バロック真珠)

こちらもグレー色の真珠同様に、個性を求めるお客様が購入します。ボコボコの真珠に「価値がない」と思わずにぜひ一度相談してみてください。

③3.5㎜以下の小さな真珠(ベビーパール)

生産が非常に難しいため小さいサイズのアコヤ真珠は希少価値が高く、価格も高くなります。留め具にK18などの刻印があったらチャンスです!形はまん丸に近いほど高くなります。

【裏話】ミキモトやタサキの真珠でも「価値がない」と判断されることも・・

最近、こども店長で有名な大手リサイクルショップに行った際ショーケースの中に照りの良い真珠を6600円で発見。留め具の裏に、「T」の刻印が。なんとタサキの真珠だったのです。
このように、大手ブランド買取店やリサイクルショップだと査定士のレベルによってはタサキやミキモトであっても見逃されてしまうのです。

まとめ

価値がないわけではない‼︎ 真珠買取は真珠の品質とお店次第

いかがでしょうか。「真珠は価値がない」といわれることが多いですが、真珠の種類や状態によっては十分に高値で売ることが可能です。
特に、日頃からのメンテナンスと買取前の清掃を徹底し、なるべくきれいな状態を保ちましょう。

すぐ売りたいと思っている方は 電話がおすすめです!
査定だけ、相談だけでも大歓迎!
電話で今すぐ無料査定
電話受付 年中無休10:00〜18:00
LINEで無料査定
24h365日受付中

小売店・古物商さま向け

真珠の在庫一括買取承ります

在庫の現金化、決算前の売上調整などのご都合に合わせて、市場に流すより高値で買取いたします。

真珠買取専門店「銀座リパール」が一括でお
買取いたします

詳しくはこちらから