本物の真珠の特徴を理解しておきましょう!
✓真珠の種類を理解しましょう(アコヤ、南洋、黒蝶など)
✓本真珠はサテン生地のような質感と柔らかな光沢が見られる。
✓ルーペやブラックライトなどを使うことで正確に判断できます。
✓偽物の真珠はおもに4種類!それぞれ特徴を理解しましょう。
✓真珠買取専門店「銀座リパール」なら安心して無料で鑑定してもらえます。
1. はじめに
真珠は古くから「宝石の女王」と呼ばれ、その神秘的な輝きと上品な佇まいで多くの人々を魅了してきました。しかし、その人気の高さゆえに、市場には本物そっくりの偽物も数多く出回っています。本物の真珠を見分ける能力は、購入時はもちろん、所有する真珠を買取に出す際にも非常に重要です。
このコラムでは、真珠の買取を考えている初心者の方々に向けて、本物の真珠の見分け方を詳しくご紹介します。専門知識がなくても実践できる簡単なテクニックから、プロが使う高度な判別方法まで、幅広くカバーしていきます。
2. 偽物の真珠の種類と特徴を紹介
偽物の真珠にも様々な種類があります。それぞれの特徴を知ることで、本物との区別がしやすくなります。
①偽物の真珠の種類
一般的にイミテーションパールやフェイクパールなどと呼ばれています。
代表的なフェイクパールの種類は次の通りです。
これらは、様々な素材を使って真珠のように見せかけた偽物です。
それぞれ素材の特徴を見ていきましょう。
プラスチック製の偽物
非常に軽く表面がつるつるしてるのが特徴。とにかく安価に作製されるため留め具も非常に質素なつくりであることが多いです。プラスチックでできているため叩いても鈍い音がします。
ガラス製の偽物
重さは本物に近いのでパッと見では判断がつきません。しかし、真珠表面の強い光沢感や珠同士で軽くたたいた時に出るクリアな音で見分けることが可能です。
貝パール
本物に近い重さと質感が特徴的。一見、本物の真珠と比べても遜色ありませんが、表面の光沢が不自然に均一です。ルーペで確認しても層状構造が見られません。これらの偽物は、見た目だけでは判断が難しい場合もあります。複数の判別方法を組み合わせることが重要です。
②ブラックライトを当てて本物と偽物の真珠を見分ける
真珠は「蛍光性」をもっているため本物の真珠であればブラックライトに反応します。ブラックライトは、Amazonやホームセンターなどで入手可能です。
室内を暗くしておこなうことで、はっきりとその性質の違いが判ります。
蛍光性とは・・
人間の目には見えない紫外線を吸収して、目に見える光を出す性質です。ブラックライトは強い紫外線を放出する機械です。上記写真でわかるように本物の真珠は蛍のように淡い光を放ち、偽物の真珠は光らずに真珠表面が反射されるのみです。
③真珠の断面(穴口)をみて本物と偽物を判別する
本物の真珠と偽物の真珠を見分けるには、糸を通すためにあけた穴を見ると一目瞭然です。
- 本物の真珠は、断面が直線的できれいな丸が見られます。
- 偽物の真珠は、断面がデコボコしていて穴の周りに塗料が溶けたような跡が見られます。
ネックレスは折り曲げれば簡単に穴口を確認できますが、リングやピアスなどの加工されたアクセサリーについては確認が難しいので
専門家に頼るのがおすすめです。
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『偽物だったらどうしよう。』『もらったものだからよくわからない。』という方でも
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3.本物の真珠がもつ構造
真珠は、貝の体内で形成される自然の宝石です。これらの構造を理解することで、本物と偽物の見分け方がより明確になります。
核:真珠のもととなるもの。主にアメリカのミシシッピ川流域に生息するドブ貝を加工してつくられます。
真珠層:核を覆う薄い層で、主に炭酸カルシウムとたんぱく質で構成されており、拡大鏡で確認すると何層にもミルフィーユ状に重なっていることが確認できます。
4. 本物の真珠の特徴を分かりやすく解説します
本物の真珠には以下のような特徴があります。これらの特徴を知っておくことで、本物らしさを判断する際の手がかりになります。
①なめらかでサテンのような質感
偽物の真珠と比べてサテンのような質感が真珠表面にみられます。この特徴を見極めるには、本物と偽物の真珠を両方用意する必要があります。
②柔らかな光沢(オリエント)が内側から発光しているように見える。
本物の真珠には、特有の柔らかな光沢がみられます。巻きの厚い真珠であれば、自然光に当てると内側から発光しているように見え、透明感を感じるでしょう。
③真珠層による干渉で、様々な色合いが見える(オーバートーン)
いわゆるオーロラ層がアコヤ真珠特有の美しい色合いをうみだします。偽物の真珠は、不自然に均一性のある色味ですが、本物の真珠は明るさや角度の違いによってピンクや緑などさまざまです。
④重さと密度があるため本物の真珠は水に沈む。
同サイズのガラス玉やプラスチック玉と比べて、やや重いため(1珠あたり7㎜サイズで約0.5g)比重が水よりも大きく水にいれると沈みます。
上記の方法は水にぬれることにより、真珠本体にダメージが加わるためあまり推奨しない方法です。
⑤よく見ると本物の真珠はそれぞれ珠の形が異なる
本物の真珠は完全な球形はまれで、それぞれの珠にわずかな歪みがあります。安価で購入したにもかかわらず、不自然に形が整っている場合は偽物である可能性が高いです。
⑥本物の真珠は大きさにバラつきがある
連なったネックレスの場合大きさにわずかな違いが見られます。しかし目視で確認することは難しく、ノギスで計測すると留め具ワキの珠と中央の珠で0.5㎜差あることが多いです。
5. 誰でもできる本物と偽物の見分け方テスト
専門家でなくても、以下の簡単なテストで本物の真珠かどうかをある程度判断できます。これらのテストは家庭でも簡単に実施できますが、決定的な判断材料にはならないことに注意してください。
①珠どうしを軽くこすり合わせる方法
2つの真珠を軽く擦り合わせると本物の真珠同士であれば引っかかる感覚が手に伝わります。偽物の真珠はなめらかな素材がつかわれているためつるつるした感覚です。
②ルーペを使って観察する方法
10倍程度のルーペを使用して、真珠の表面を観察します。本物の真珠は表面に微細な凹凸(成長線)が見られます。偽物の真珠は表面が完全になめらかで、規則的な模様が見られます。
③穴の断面を確認する
真珠の紐を通す穴の断面が綺麗な円形の場合は本物の真珠の可能性が高いといえます。貝パールは量産品のため、穴を通す加工方法が雑であることが多く、均一ではないものが多いといわれています。また、貝パールは塗装で層をコーティングしているので、穴の断面が塗装で盛り上がっていることもあり目視でも確認可能です。
【真珠の豆知識】穴の開け方で本物の真珠か見分けられます
一般的には、真珠に穴をあけるためドリルを使用します。本真珠は仕上がりを美しくするために糸を通す穴の両側からドリルで加工しますが、偽物の真珠は一方向から穴をあけるため断面が盛り上がるのです。
6. プロが使う高度な判別方法
上記の判別方法はある程度真珠を扱った経験がある人でなければ難しいです。最後は専門家に見てもらい真贋を確認してもらいましょう。より精密な機器や技術を使用して真贋を判断します。
①X線検査
X線を使用して真珠の内部構造を観察します。本物の真珠は、核を中心に同心円状の層が見られます。
②蛍光反応テスト
紫外線を当てた際の蛍光反応を観察します。本物の真珠は特有の蛍光を発しますが、偽物は異なる反応を示します。
③真珠層の厚さ測定
特殊な機器を使用して真珠層の厚さを測定します。本物の真珠は、一定以上の厚さの真珠層を持っています。
これらの方法は専門的な知識と機器が必要ですが、より確実に真贋を判断できます。
7. 本物の真珠の基本知識
真珠の見分け方を学ぶ前に、まずは真珠の基本的な知識を押さえておきましょう。
①アコヤ真珠
世界中から需要があり、とくに近年中国からの需要が目立ちます。生産量が減少しているため毎年相場が上昇中。
- 日本が主な産地
- 大きさは、10mm程度まで。あまり大粒でない
- 形は、まん丸、もしくはまん丸に近い
- 色は、ホワイト、うっすらピンク、うっすらイエロー、派手な色でない
②南洋(白蝶)真珠
大粒で白や金色の色味が特徴。(丸型に近いほど希少価値が高く取引金額も高くなります。
- オーストラリアやインドネシアが主な産地
- 大きさは、7~20mmくらいまで。
- 形は、まん丸や楕円形に近い
- 色は、ホワイト、シルバー、ゴールド
③タヒチ黒蝶真珠
形や色味によって価格に大きな差がある。丸型以外にもしずく型も非常に人気があり高値で取引されます。
- タヒチが主な産地
- 大きさは、7~20mmくらいまで。
- 形は、まん丸や楕円形に近い
- 色は黒が一般的、緑がかった色調はかなり人気。そのほかにブラック系レッド、ゴールド、グレー
④淡水真珠
湖や川で養殖され、形や色に多様性がある.。(安価で大量に生産できるため売値は非常に安いが近年ではきれいでまん丸なものも。)
- 主な生産地:中国
- 大きさは1mmから非常に大粒まで様々
- 形は楕円やいびつな形などさまざま。
- 色はバイオレット、オレンジ、ホワイト、ピンクなど
8.品質のいい真珠の見分け方
品質のいい真珠は対象物がハッキリ映る
照りが強い真珠であるほど手にした時に真珠に映る影がはっきりと見え、反対に照りが弱ければ影はぼやけて見えます。 真珠の「巻き」とは、核の周りに形成される真珠層の厚みのことで、厚みがあるほど“巻きが良い”とされます。 また真珠の耐久性という点からも重要な要素となります。
9.真珠とパールのちがいは?
パールと真珠は同じ意味ですが、品質の違いを表すためにイミテーションのものをパールと称することもあります。
一方で真珠は生きた貝の体内にある真珠袋で形成されたものを指します。
10.真珠を購入する際の注意点
本物の真珠を確実に手に入れるためには、購入時の注意も重要です。
①長年の実績がある老舗ジュエリーショップを選ぶ
地元に根付いたジュエリーショップは、品質や価格にこだわりをもっている可能性が高いです。長年の実績があるということは信用が高いため必然的に本物の真珠を扱っていると考えてもよいでしょう。
②真珠専門の鑑定士が在籍している店舗かどうか
真珠専門の鑑定士がいると安心です。しかしながら、真珠専門の鑑定士が在籍する店舗はかなり少ないため探す手間を考えれば鑑定書がついた真珠を購入するほうが早いでしょう。
③鑑定書がついているか
信頼できる第三者機関による鑑定書の有無を確認しましょう。鑑定書に記載された留め具などの特徴が実物と一致するか確認すると安心です。鑑定書があれば、後々の買取時にも有利になります。
安心の鑑別書はこれ!
真珠総合研究所と真珠科学研究所は鑑定機関の大手です。これらの鑑定書が付属していれば高価買取につながります。
11. 本物の真珠は日頃のお手入れが大切
本物の真珠を長く美しく保つためには、適切なケアが欠かせません。
日常的なケア方法
・着用後は柔らかい布で軽く拭く
・化粧品、香水、ヘアスプレーなどが直接かからないよう注意
・定期的に湿らせた布で優しく拭き、水分を拭き取る
適切な保管条件
・他の宝石と一緒に保管せず、専用のケースや布袋に入れる
・高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管
・直射日光が当たらない場所に保管
適切なケアと保管を行うことで、真珠の価値を長く維持することができます。
真珠を長もちさせる方法を、さらに詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしましょう。
真珠を買取に出す前に下記の条件を確認して高く売りましょう!
✓真珠の種類を把握している(アコヤ、南洋、黒蝶など)
✓購入時の証明書や鑑定書を保管している
✓適切なケアと保管を行ってきた
✓表面の状態(キズ、変色など)を確認した
✓複数の買取業者で査定を受ける予定がある
真珠は、適切に扱い、その価値を理解することで、長く愛用し、必要に応じて適正な価格で売却することができます。このコラムで得た知識を活かし、自信を持って真珠と向き合ってください。
真珠は単なる宝石ではありません。それは、海の神秘と自然の芸術が結晶化したものです。本物の真珠を見分け、その価値を理解することは、この美しい宝石への敬意を表すことでもあります。