タサキ（田崎） 指輪 ゴールデンパール 買取 ｜約13mm 9.1gの買取実績

査定員のコメント

お預かりしたゴールデンパールの指輪は、まさにタサキの厳格な品質基準を体現する、卓越した逸品でした。タサキは、真珠の調達からデザイン、加工までを一貫して行う「ファーム・トゥ・ファッション」の哲学を持ち、特に南洋真珠の品質には定評があります。

この指輪に使用されているゴールデンパールは、南洋白蝶真珠の中でも特に稀少な濃密なゴールドの色調と、メタリックで重厚な強いテリ（輝き）を持っていました。最高品質のゴールデンパールに特有の、真珠の奥から溢れ出るような力強い輝きが、その真珠層（マキ）の厚さと、長期間にわたり大切に育まれたことの何よりの証です。

銀座のお客様は、ジュエリーを「グローバルスタンダードの品質」と「芸術性」として評価されます。ゴールデンパールの指輪の価値は、「テリ（輝き）」の品質と、それを支えるタサキのデザイン、貴金属の品位に集約されます。タサキは、真珠の魅力を最大限に引き出すよう、計算し尽くされたデザインと、高品位な貴金属（プラチナやゴールド）を贅沢に使用しており、その貴金属の資産価値も今回の査定額に大きく反映されています。

特に、この指輪は日常的に着用されるアイテムであるにも関わらず、真珠の表面に目立つキズがほとんど見当たらなかったこと、また台座やリングアームに歪みがなかったことは、大切に保管されていた証拠であり、最高額査定の重要な要因となりました。

タサキのゴールデンパール指輪は、時を超えて価値を保ち続けるジュエリーです。今回の査定額は、その最高品質としての稀少性と、世界のジュエリー市場での強い需要を反映したものとなります。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のタサキのゴールデンパールの指輪の価値を判断する際、その稀少な真珠の特性とタサキというブランドの付加価値に基づいた、極めて厳格な専門基準で価格を決定しています。以下の5つの評価基準を具体的に解説いたします。

1. 「ゴールドの色調」の深さと「テリ（輝き）」の強さ

ゴールデンパールの価値は、ゴールドの色合いが濃く、均一であること、そしてテリ（輝き）が強いことに集約されます。色ムラがなく、光を当てた際の反射がシャープであるほど高評価となります。

• チェックポイント： 真珠全体を回転させ、表面にメタリックで強いテリが広がり、光源が鏡のようにシャープに映り込んでいるかを確認します。ゴールドの色が濃く、干渉色（オーバートーン）が豊かに出ているかを見ます。

2. 真珠の「サイズ（大粒性）」と「真円度」

ゴールデンパールは、その生産地の特性から大粒であることが価値の絶対条件です。また、指輪のデザインにおいて真円度（ラウンド）の完璧さも重要視されます。

• チェックポイント： 真珠の直径（サイズ）を精密に計測し、大粒であるか（10mm以上が高評価の目安）を確認します。真珠を回転させ、歪みのない真球であるかを厳しく見ます。

3. 貴金属の「品位」と「総重量」による資産価値

タサキの指輪は、真珠の価値にふさわしい高品位な貴金属（Pt900、K18など）を贅沢に使用しています。その地金価値とデザインの完成度を評価します。

• チェックポイント： リングの内側に打たれたタサキのブランド刻印と貴金属の品位刻印が鮮明にあるかを確認します。リングアームや台座に使用されている貴金属の総重量を精密に測量し、地金相場に基づいて資産価値を算出します。

4. 「瑕疵（キズ）」の極めて少ない完璧な表面

大粒な南洋真珠において、表面の瑕疵（キズ）が少ないことは最高級品の証明です。日常使いの指輪としては、この完璧な表面状態が保たれていることが極めて重要です。

• チェックポイント： 高倍率のルーペを用い、真珠の表面全体に、エクボ（天然の凹み）や擦り傷などの瑕疵がないかを徹底的にチェックします。特に、真珠層に達する深いキズの有無を厳しく見ます。

5. 「セッティング」の健全性と「デザインの普遍性」

真珠が台座に強固に固定されているか、またタサキのデザインが普遍的で国際市場で人気が高いものかを評価します。

• チェックポイント： 真珠を固定するセッティング（爪、または接着部）に緩みやぐらつきがないか、接着剤の劣化による黄変がないかをチェックします。真珠の取り付けが完璧に安定しており、リングアームに歪みや変形がないことを確認します。