ピアス・イヤリング マジョリカパール 買取 ｜パールピアスの買取実績

査定員のコメント

この度は、地中海の天然成分を素材とし、天然真珠特有の「テリ（光沢）」や「巻き」の厚みを驚くほど精巧に再現したことで知られる、マジョリカパール（マヨルカパール）のピアスまたはイヤリングの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。マジョリカパールは、天然真珠（アコヤ真珠や白蝶真珠など）とは異なり、核に特殊なコーティングを何度も施すことで作られる人工真珠（イミテーションパール）に分類されます。そのため、その買取査定においては、真珠の「素材価値」ではなく、製品としての「ブランド価値」「デザイン性」「金具（地金）の資産価値」、そして「コンディション」という四つの要素が、査定額を決定づける主要な判断基準となります。

ピアス・イヤリングの査定においては、左右二粒の真珠の品質と金具の状態が、査定額を左右する最も重要な要素となります。マジョリカパールはその製造工程から品質が均一化されていますが、左右の真珠が色、サイズ、そしてテリのすべてにおいて完璧に揃っているかというペアリングの完成度が厳しく評価されます。特に、ピアス・イヤリングは耳元で顔の近くに位置するため、わずかな左右差や劣化でも目立ちやすく、査定における減額要因となり得ます。マジョリカパールは、その美しさの生命線である表面のコーティングが、汗や化粧品、あるいは頻繁な着脱による摩擦によって剥がれたり、黄ばんだりしていないかが最も重要なチェックポイントです。金具についても、ピアスであればポストの曲がりや変色、イヤリングであればクリップのバネの緩みや破損がないかなど、機能性と地金の資産価値の両面から評価されます。お客様のマジョリカパール製品が持つ、左右の調和、デザインの魅力、そして卓越したコンディションを最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

マジョリカパール（マヨルカパール）のピアス・イヤリングの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、深掘りし、詳細かつ網羅的に解説します。

１．マジョリカパールの絶対的なコンディションとペアリングの完成度（最重要項目）

ピアス・イヤリングの価値は、左右の真珠の品質の統一性と、表面コーティングの維持状態に完全に依存します。査定では、真珠表面に肉眼で確認できるコーティングの剥離、小さなひび割れ、表面の光沢（テリ）の消失がないかが最も厳しくチェックされます。また、黄変（黄ばみ）や、汗や皮脂、化粧品による化学的な変色が見られないかどうかも重要です。ピアス・イヤリングは必ず二粒一組であるため、左右の真珠のサイズ、色、光沢が完璧に一致しているかというペアリングの完成度が厳しく評価されます。サイズに関しては、大粒のパール（10mm以上）は評価が高まりやすい傾向にありますが、その大粒さに見合うだけの完全な真円性を保っていることが条件となります。真珠が金具に固定されている接着部分が剥離しかけている、あるいは真珠がぐらついている場合は、構造的な欠陥として減額対象となります。

２．金具（地金）の貴金属の資産価値と機能性

マジョリカパールの製品において、真珠そのものの価値は人工であるため、金具に使用されている地金の素材が買取価格を大きく左右します。金具の素材がK18、K14（金）やPt900、Pt850（プラチナ）といった貴金属の純度を示す明確な刻印が確認できる場合、その正確な重量が貴金属の資産価値として査定額に最大加算されます。SILVER（銀）や合金にメッキが施されている場合は、地金としての価値はほぼ評価されません。金具に装飾されている脇石（ダイヤモンド、キュービックジルコニアなど）の品質評価も重要であり、天然のダイヤモンドが使用されている場合は、その品質も査定額に加味されます。ピアスのポストの曲がりやサビ、キャッチの緩み、イヤリングのクリップのバネの緩みや破損がないかなど、構造的な機能性も厳しくチェックされます。

３．デザイン性、ブランドの有無と付属品

マジョリカパールはファッションジュエリーとして流通しているため、デザイン性やブランドの有無が査定額に大きな影響を与えます。アビステ（ABISTE）など、マジョリカパールを扱う主要なブランドの製品である場合、ブランドネームによる付加価値が加算されます。普遍的で洗練された一粒のデザインや、特定のコレクションモデルは、中古市場での流通性が高いため、高評価につながります。また、製品の保証書、ブランドの箱、タグなどの付属品が揃っている場合は、製品の真正性と丁寧な保管状態を示す証拠となり、査定にプラスの影響を与えます。特に、マジョリカパールのブランド名の刻印が金具に明確に残っているかも、重要なチェックポイントとなります。