ピアス・イヤリング 黒蝶真珠 買取 ｜ダイヤ パールピアス 約5.0gの買取実績

査定員のコメント

この度は、黒蝶真珠（タヒチアンパール）のピアスまたはイヤリングの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。黒蝶真珠は、その天然の深い色彩と大粒さが市場で高く評価されています。ピアス・イヤリングという製品特性上、左右二粒の真珠の調和（ペアリング）が、製品の美しさと価値を決定づける最も重要な要素となります。真珠一粒の品質はもちろん、特に左右の真珠が色（オーバートーン）、テリ、サイズのすべてにおいて完璧に一致しているかという点が、非常に厳しくチェックされます。黒蝶真珠は色の個体差が大きいため、完璧なペアリングの稀少性は、アコヤ真珠以上に高くなります。

ピアス・イヤリングの査定においては、まず真珠二粒の「色」の稀少性と美しさ、そしてペアリングの完璧性が最優先でチェックされます。特にピーコックグリーン（孔雀の羽のような緑と赤の干渉色を持つ色）など、稀少で美しいオーバートーンを持つ真珠で完璧なペアが成立している製品は、高額査定となります。次に、金具に使用されている貴金属の資産価値が基礎となります。ポストやクリップにK18やPt（プラチナ）などの刻印がある場合、その貴金属の純度と重量を現在の市場相場に基づいて算出し、これを最低保証価格として評価に加算します。お客様の黒蝶真珠の製品が持つ、真珠の色彩の美しさと、ペアリングの完成度を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための詳細な判断基準を、この後、項目ごとに、自然な文章の流れの中で網羅的かつ詳細に提示いたします。

査定ポイント

黒蝶真珠（タヒチアンパール）のピアス・イヤリングの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、以下の三つの主要な観点から、さらに深掘りして詳細かつ網羅的に解説します。

１．真珠の色（カラー）とテリの絶対的な品質基準とペアリングの完璧性（最重要項目）

ピアス・イヤリングの価値は、使用されている左右二粒の黒蝶真珠の品質と調和によって決定され、この要素が全体の約６割を占めます。まず、色（カラー）の稀少性と美しさが最も重要な評価軸となります。黒蝶真珠の最も高い評価を受ける色は、ピーコックグリーン（孔雀の羽のように、緑をベースに赤やゴールドなどの複雑な干渉色を持つ色）であり、この色の美しさと深さによって価格が大きく変動します。テリ（光沢）の強さは、真珠の奥から光が反射し、鮮明なオーバートーンを浮かび上がらせるものが最高評価となります。

次に、ペアリングの完璧性が絶対条件となります。左右二粒の真珠が、色（オーバートーン）のトーン、テリの強さ、サイズのすべてにおいて、肉眼で判別できないほど完璧に一致しているかが、製品としての完成度を測る上で極めて重要です。一つでも品質要素に差があると、ペアとしての価値は大幅に損なわれます。さらに、サイズは稀少価値に直結し、黒蝶真珠は一般的に8mm～13mm以上が主流ですが、特に10mm以上の大珠で完璧なペアが成立しているものは、その稀少性から査定額が飛躍的に高まります。そして、形（形状）とキズ（面）の完璧さも極めて重要です。黒蝶真珠はバロック（変形）になりやすい特性がありますが、ピアス・イヤリングに使用されている真珠は、真円（ラウンド）に極めて近く、表面に目立つエクボやキズ、剥げがないものが最高評価となります。わずかなエクボや変形が見られる場合は、評価が下がります。

２．金具（地金）の貴金属の資産価値と機能性（重要項目：金具の構造と脇石の評価）

真珠の品質に加えて、金具の素材、重量、および構造的な機能性が査定額に大きく貢献します。まず、金具の貴金属価値が重要となります。ポストやクリップの素材がPt900、Pt850（プラチナ）やK18、K14（金）といった貴金属の純度を示す明確な刻印が確認できることが必須であり、これらの貴金属の正確な重量が、現在の地金高騰相場に基づいて、明確な資産価値として査定額に最大加算されます。刻印がない、またはメッキ製品である場合は、地金としての価値はほとんど見込めません。

次に、金具の機能性が続きます。ピアスであればポストの曲がりや変形、キャッチのバネの強さや緩みがないか、イヤリングであればクリップのバネの強さや破損がないかなど、金具の構造的な機能性も厳しくチェックされます。また、真珠を留めている爪や接着部にぐらつきや緩みがないかという、真珠の保持状態も重要です。そして、デザインの芸術性と脇石の品質の評価が続きます。黒蝶真珠の深い色彩を際立たせる普遍的なデザインや、脇石として使用されている上質なダイヤモンドとの組み合わせは、高い評価の対象となります。ダイヤモンドの品質をカラット、カラー、クラリティ、カットの4C基準に基づき評価し、価値が加算されます。

３．ブランド、コンディション（劣化状態）と付属品の有無（補足項目：劣化のサイン詳述）

最終的な買取価格は、製品全体の劣化状態とブランドの付加価値によって左右されます。ブランドの付加価値は黒蝶真珠の買取において特に重要です。ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品、または特別な色や品質を証明する鑑別書が付属している場合、そのブランドの信頼性や品質の裏付けとしてプレミアムが加算されます。そして、コンディション（劣化状態）が査定に大きく影響します。黒蝶真珠も汗や化粧品に弱く、酸やアルカリに晒されると劣化が進みます。特に耳元に装着する製品は、汗や皮脂が付着しやすく、真珠表面のテリの消失（光沢の曇り）、色調の変化（ムラが出る、黒さが薄れる）、剥げ、ひび割れといった劣化のサインが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。最後に、鑑別書・付属品の有無です。真珠の品質や巻きの厚さ、色の評価が明記された鑑別書がある場合、真珠の品質に対する信頼性が高まり、査定額にプラスの影響を与える要因となりえます。純正のケースや箱も評価の対象となります。