ピアス・イヤリング ケシ真珠 買取 ｜フラワーデザイン パールイヤリング 9.8gの買取実績

査定員のコメント

この度は、その個性的な形状と高い稀少性が魅力のケシ真珠（ケシパール）のピアスまたはイヤリングの買取査定について改めてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。ケシ真珠は、一般的な養殖真珠が意図的に核を入れて作られるのに対し、真珠養殖の過程で真珠貝の体内に偶然産まれた「無核真珠」を指します。この偶発性がケシ真珠の稀少性を高めており、最大の特徴は、すべてが真珠層でできているため、真珠層が非常に厚く、その結果、非常に強い光沢（テリ）と、不規則で複雑なバロック形状をしている点にございます。この不規則な形状と、天然真珠にも劣らない鮮烈なテリ、そして核がないことによる高い耐久性こそが、ケシ真珠の持つ唯一無二の価値を決定づけます。

ピアス・イヤリングの査定においては、左右二粒のケシ真珠の品質と調和（ペアリング）が査定額を決定づける最も重要な要素となります。ケシ真珠は、その偶発的な形成過程ゆえに、二粒が完全に同じ形状となることはほぼ不可能ですが、買取査定では、「左右のテリ、色、そして形状のユニークさが全体としてバランス良く調和しているか」という芸術的なペアリングの完成度が厳しく評価されます。単に真円に近いものが良いというわけではなく、左右対称性が高く、かつ個性的な造形美を持つバロックシェイプであること自体が付加価値となります。ケシ真珠の買取において特に重要なのは、以下の三つの要素です。第一に、左右二粒の真珠層の緻密さからくるテリの強さと、色味の均一性、そして形状の個性的な造形美が揃っているかというペアリングの完成度、第二に、金具（ポスト、クリップなど）に使用されている貴金属の資産価値とデザインの機能性、そして第三に真珠のサイズ（大粒さ）と、ブランドの付加価値でございます。お客様のケシ真珠製品が持つ、偶発的な美しさ、貴金属、そして全体の価値を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

ケシ真珠（ケシパール）のピアス・イヤリングの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、深掘りし、詳細かつ網羅的に解説します。

１．真珠の絶対的な品質とペアリング・形状のユニークさ（最重要項目）

ピアス・イヤリングの価値は、使用されている左右二粒のケシ真珠の品質の統一性と、その形状のユニークさによって決定されます。ケシ真珠のテリは、核がないため真珠層が分厚いことから生まれる、天然真珠にも劣らない非常にシャープで鮮烈な光沢が特徴で、真珠の表面が強く反射し、複雑な干渉色（オーバートーン）が湧き出るような輝きを持つものが最高評価となります。形状は、ケシ真珠の最大の魅力であり、単なる歪みではなく、芸術的あるいは個性的な造形美を持っており、かつ左右の造形がバランス良く調和しているかが最重要です。左右の真珠のテリ、色、そしてサイズが肉眼で判別できないほど完璧に一致しているかというペアリングの完成度も厳しく評価されます。キズ（エクボ）は、バロック形状ゆえにある程度は許容されますが、光沢を損なう大きなキズや、真珠層の剥離がないことが重要となります。サイズは、大粒であるほど稀少価値が高まります。真珠は汗や化粧品に弱いため、真珠表面のテリの消失、著しい色ムラや剥げ、ひび割れが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。

２．金具（地金）の貴金属の資産価値と機能性（最重要項目）

真珠の品質に加えて、金具の素材と機能性が査定額に大きく貢献します。金具の素材がPt900、Pt850（プラチナ）やK18、K14（金）といった貴金属の純度を示す明確な刻印が確認できることが必須であり、これらの貴金属の正確な重量が、現在の地金高騰相場に基づいて、明確な資産価値として査定額に最大加算されます。金具に装飾されている脇石（ダイヤモンドなど）の品質評価も重要であり、脇石にメレダイヤやその他の天然の宝石が使われている場合、その宝石の品質をカラット、カラー、クラリティ、カットの4C基準に基づき評価し、価値が加算されます。ピアスのポストの曲がりや変形、イヤリングのクリップのバネの緩みや破損がないかなど、金具の構造的な機能性が厳しくチェックされます。特にピアスキャッチの緩み、イヤリングのクリップの摩耗は、紛失の原因となるため、厳しく評価されます。

３．デザイン性、ブランド、コンディション（劣化状態）と鑑別書の有無

最終的な買取価格は、真珠の客観的な証明と、製品全体の劣化状態によって左右されます。ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、そのブランドの信頼性やデザイン料としてプレミアムが加算されます。ケシ真珠の個性的な形状を最大限に活かしたデザインや、稀少なデザインであるかは評価の対象となります。真珠は汗や化粧品に弱いため、真珠表面のテリの消失、著しい黄変（黄ばみ）、剥げ、ひび割れが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。特にピアス・イヤリングは、真珠が金具にぐらつきなく強固に固定されているかという点も重要です。信頼できる機関が発行した鑑別書があり、真珠の品質や核の有無が明記されている場合、真珠の品質に対する信頼性が高まり、査定額にプラスの影響を与える要因となりえます。