ミキモト 指輪 淡水パール 買取 ｜K18 重量:約2.4gの買取実績

査定員のコメント

お預かりした淡水パールの指輪は、ミキモトが持つ卓越したデザインセンスと貴金属加工技術が光る逸品でした。一般的にミキモトはアコヤ真珠を主力としますが、淡水パールを使用しているモデルは、その多彩な色彩や形状を活かし、よりモダンで遊び心のあるデザインに仕上げられているのが特徴です。

淡水パール（フレッシュウォーターパール）は、真珠層が核なしで全層巻いているため、独特の力強い光沢と耐久性を持ちます。今回拝見した真珠は、その淡水パール特有のテリが非常に強く、真珠層の「マキの厚さ」を明確に感じさせるものでした。

銀座のお客様は、「ブランドの付加価値」と「芸術性」を重視されます。淡水パールのジュエリーの評価は、真珠そのものの価値に加えて、ミキモトの台座のデザイン、貴金属の品位、そしてセッティング技術が加わることで、飛躍的に高まります。真珠を囲む貴金属のラインや、真珠と金属の調和の美しさこそが、ミキモトの指輪が持つ真の価値です。

特に、この指輪は日常的に着用されるアイテムであるにも関わらず、真珠の表面に目立つキズや摩耗がほとんど見当たらなかったこと、また台座やリングアームに歪みがなかったことは、大切に保管されていた証拠であり、高額査定の重要な要因となりました。

当店では、お客様にご来店いただき、その目の前で、この指輪のデザインの稀少性や、貴金属の資産価値を、論理的かつ透明性をもってご説明する店頭買取を徹底しています。お客様が納得と安心を得られることこそが、私たちの最優先事項です。

ミキモトの淡水パール指輪は、ブランドの哲学とデザイン性が詰まったジュエリーです。今回の査定額は、そのミキモトとしての付加価値と、貴金属の資産価値を最大限に反映したものとなります。

ぜひ、また次の機会も、お気軽にお持ち込みください。お客様の大切な宝物を、責任をもって次世代へと橋渡しさせていただきます。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のミキモトの淡水パールの指輪の価値を判断する際、ミキモトというブランドの付加価値と淡水パールの特性に基づいた、以下の5つの専門基準で価格を決定しています。

1. 貴金属の「品位」と「総重量」による資産価値

淡水パールが使用されていても、ミキモトの指輪の台座には高品位な貴金属（Pt900、K18など）が使用されています。この貴金属の資産価値が、査定額の大きな柱となります。

• チェックポイント： リングの内側に打たれた「MIKIMOTO」あるいは「Mマーク」、および「Pt」「K18」などの品位刻印が鮮明であるかを確認します。リング全体の貴金属の総重量を精密に測量し、当日の地金相場に基づいて換算します。

2. 淡水パール特有の「テリ」の強さと「層の厚さ」

淡水パールは、核を持たないため真珠層が全層巻いており、独特の強いテリ（光沢）を持ちます。このテリの品質と深さが、真珠自体の価値を決定づけます。

• チェックポイント： 真珠の表面に、力強く、ムラのない光沢があるかを確認します。光を当てた際に、真珠層の奥深い質感が感じられるか、テリの中にわずかな虹色の干渉光が見られるかを見ます。淡水パールでは、ラウンドの真円度よりもこのテリの品質が重視されます。

3. 真珠の「形状」と「デザイン」の調和

淡水パールはバロックやドロップなど多様な形状を持つため、指輪のデザインと真珠の形状が美しく調和していることが、査定の重要なポイントとなります。

• チェックポイント： 真円以外の真珠（バロックやドロップ）の場合、その形状がデザイン意図と完璧に合致し、左右対称またはバランスが取れているかを確認します。真珠の表面に不自然な歪みや大きなエクボがないかも厳しくチェックします。

4. 真珠と台座の「キズ」と「保存状態」

日常的に着用される指輪であるため、真珠の表面の摩耗度と台座の健全性が重要です。

• チェックポイント： 真珠の表面にテリを損なう深い擦り傷やキズがないかをルーペで確認します。台座の歪みや変形がないか、また貴金属部分に深い打痕やサビがないかをチェックします。完璧に近い保存状態が、高額査定に繋がります。

5. 「セッティング」の健全性とブランド刻印

真珠が台座に強固に固定されているか、またミキモトのブランド刻印が明確に確認できるかが、最終的な鑑定の証となります。

• チェックポイント： 真珠を固定するセッティング（爪、または接着部）に緩みやぐらつきがないか、接着剤の劣化による黄変がないかをチェックします。特に、指輪の腕や台座の目立たない場所に打たれたミキモトのブランド刻印が、摩耗なく鮮明に残っていることが不可欠です。