ミキモト ネクタイピン マベ真珠 買取 ｜約1.5cm×約2cm 約5.5gの買取実績

査定員のコメント

お預かりしたマベ真珠のネクタイピンは、ミキモトが持つ卓越したデザインセンスと貴金属加工技術が光る逸品でした。マベ真珠（Mabe Pearl）は、半円真珠とも呼ばれ、母貝の内側で育まれるため、真珠層が非常に厚く、虹色の干渉光（イリデッセンス）が強く出るのが特徴です。

ネクタイピンというアイテムでは、一点の真珠が持つテリの強さ、色彩の豊かさ、そして貴金属の資産性が重要です。今回拝見したネクタイピンのマベ真珠は、特有の奥深い光沢と、複雑な虹色の輝きが、台座の貴金属と見事に調和しており、美術工芸品としての完成度の高さを感じさせます。その圧倒的な存在感が、着用される方の品格を最大限に高めます。

当店の顧客層は、ジュエリーを「ビジネスシーンでの品格」と「確かな資産」としてご覧になります。ミキモトのマベ真珠は、真珠自体の価値に加え、台座の貴金属の品位、デザインの芸術性、そして機能的な健全性が加わることで、飛躍的に価値が高まります。

特に、このネクタイピンは、日常的に摩擦や衝撃を受けやすいアイテムであるにも関わらず、真珠の表面に目立つキズや摩耗がほとんど見当たらなかったこと、またクリップのバネの緩みが一切なく機能的に健全であったことは、大切に保管されていた証拠であり、最高額査定の重要な要因となりました。

当店では、お客様にご来店いただき、その目の前で、このネクタイピンのマベ真珠の稀少性やミキモトのデザインの付加価値を、論理的かつ透明性をもってご説明する店頭買取を徹底しています。お客様が納得と安心を得られることこそが、私たちの最優先事項です。

ミキモトのマベ真珠ネクタイピンは、天然の神秘とブランドの哲学が詰まったジュエリーです。今回の査定額は、その稀少性と芸術性、そして貴金属の資産価値を最大限に反映したものとなります。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のミキモトのマベ真珠のネクタイピンの価値を判断する際、稀少なマベ真珠の特性とミキモトというブランドの付加価値に基づいた、以下の5つの専門基準で価格を決定しています。

1. マベ真珠特有の「虹色の干渉光（イリデッセンス）」の強さ

マベ真珠は真珠層が厚く、テリ（光沢）が非常に強く、複雑な虹色の干渉光が現れることが特徴です。ネクタイピンという一点のアイテムでは、この虹色の美しさとテリの深さが、真珠自体の価値を決定づけます。

• チェックポイント： 真珠の表面に、オーロラのようなピンク、グリーン、ブルーなどの複雑な虹色の輝きが確認できるかを見ます。この虹色のテリの強さと深さが評価の決め手となります。

2. 真珠の「サイズ（大粒性）」と「ドームの高さ」

マベ真珠は半円形で平らな面を持ちますが、直径の大きさ（大粒性）と、中心部のドーム状の盛り上がり（高さ）があるほど、真珠層が厚いと評価され、価値が高まります。

• チェックポイント： 真珠の直径（サイズ）を精密に計測し、大粒であるかを確認します。側面から見て、ドームの中心部が高く、なめらかであるかを厳しく見ます。

3. 貴金属の「品位」と「総重量」による資産価値

マベ真珠が使用されていても、ミキモトのネクタイピンには高品位な貴金属（Pt900、K18など）が使用されています。この貴金属の資産価値が、査定額の大きな柱となります。

• チェックポイント： ネクタイピン全体の貴金属の総重量を精密に測量し、当日の地金相場に基づいて資産価値を算出します。金具の裏側に打たれた「MIKIMOTO」あるいは「Mマーク」、および「Pt」「K18」などの品位刻印が鮮明であるかを確認します。

4. 「クリップの機能」と「真珠の取り付け安定性」

ネクタイピンのクリップ（留め具）は、ネクタイをホールドする機能的な役割が重要です。ミキモトの金具の耐久性の保持を評価します。

• チェックポイント： クリップのバネの強さが保たれているか、開閉がスムーズで、閉じた際にしっかりとロックされるかを確認します。真珠が金属台座にぐらつきなく強固に固定されていることも不可欠です。

5. 真珠と金具の「キズ」と「保存状態」

日常使いのアイテムであるため、真珠の表面の摩耗度と貴金属の健全性が重要です。

• チェックポイント： 真珠の表面にテリを損なう深い擦り傷やキズ、または真珠層の剥離がないかをルーペで確認します。貴金属の台座やクリップに深い打痕やサビがないかをチェックします。完璧に近い保存状態が、高額査定に繋がります。