ミキモト ブレスレット 淡水パール 買取 ｜10.3gの買取実績

査定員のコメント

お預かりした淡水パールのブレスレットは、ミキモトが持つ卓越したデザインセンスと貴金属加工技術が光る逸品でした。淡水パール（フレッシュウォーターパール）は、真珠層が核なしで全層巻いているため、独特の力強い光沢と耐久性を持つのが特徴です。

ブレスレットの査定で重要なのは、連なる真珠すべての「連相（ペアリティ）の均一性」です。淡水パールは天然の個体差が大きい真珠ですが、お客様のお品は、テリ、色、形状、サイズが完璧に調和しており、この稀少なマッチングが、高額査定に大きく貢献しています。

銀座のお客様は、「ブランドの付加価値」と「芸術性」を重視されます。淡水パールのブレスレットの価値は、真珠自体の評価に加え、ミキモトのクラスプ（留め具）のデザイン、貴金属の品位、そしてセッティング技術が加わることで、飛躍的に高まります。クラスプに施された精緻な貴金属細工と、真珠との調和の美しさこそが、ミキモトのブレスレットが持つ真の価値です。

特に、このブレスレットは、日常的に摩擦や衝撃を受けやすいアイテムであるにも関わらず、真珠の表面に目立つキズや摩耗がほとんど見当たらなかったこと、またクラスプの機能が健全であったことは、大切に保管されていた証拠であり、最高額査定の重要な要因となりました。

当店では、お客様にご来店いただき、その目の前で、このブレスレットのデザインの稀少性や貴金属の資産価値を、論理的かつ透明性をもってご説明する店頭買取を徹底しています。お客様が納得と安心を得られることこそが、私たちの最優先事項です。

ミキモトの淡水パールブレスレットは、ブランドの哲学とデザイン性が詰まったジュエリーです。今回の査定額は、そのミキモトとしての付加価値と、貴金属の資産価値を最大限に反映したものとなります。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のミキモトの淡水パールのブレスレットの価値を判断する際、ミキモトというブランドの付加価値と淡水パールの特性に基づいた、以下の5つの専門基準で価格を決定しています。

1. 連装における「テリ」の均一性と「ペアリティ」の調和

ブレスレットの評価軸は、連なる全ての真珠の「テリ（輝き）」の強さが均一であるか、そして色、形状、サイズが揃っているかにあります。淡水パール特有の強い光沢が全粒に見られることが重要です。

• チェックポイント： 真珠全体をスライドさせ、連なる真珠すべてに、力強くムラのない光沢が等しく確認できるかを見ます。全粒のサイズと形状が均一であるかを確認します。このテリと形状の均一性が、最も稀少な要素です。

2. クラスプの「貴金属の品位」と「総重量」による資産価値

淡水パールが使用されていても、ミキモトのクラスプ（留め具）には高品位な貴金属（Pt900、K18など）が使用されています。この貴金属の資産価値が、査定額の大きな柱となります。

• チェックポイント： クラスプの裏側に打たれた「MIKIMOTO」あるいは「Mマーク」、および「Pt」「K18」などの品位刻印が鮮明であるかを確認します。クラスプの貴金属の総重量を精密に測量し、地金相場に基づいて換算します。

3. 淡水パールの「形状」と「デザイン」の調和

淡水パールは多様な形状を持つため、ブレスレットのデザインと真珠の形状が美しく調和していることが、査定の重要なポイントとなります。

• チェックポイント： 真円はもちろん、ドロップやバロックなどの形状の場合でも、その形状がデザイン意図と完璧に合致しているかを確認します。連なる真珠の表面に不自然な歪みや大きなエクボがないかも厳しくチェックします。

4. クラスプの「機能性の健全性」と「接続部の強度」

ブレスレットは頻繁な着脱に耐える必要があるため、クラスプの機能的な健全性が重要です。ミキモトのクラスプの耐久性の保持を評価します。

• チェックポイント： クラスプの開閉機能がスムーズで、留めた際にぐらつきがなく、しっかりとロックされるかを確認します。クラスプと真珠を繋ぐエンド部分の金属パーツに、変形や破損がないかを詳細にチェックします。

5. 「テグス（糸）」の状態と「真珠の保存状態」

糸で連装されたブレスレットの場合、真珠を繋ぐテグス（糸）の状態が、耐久性と美観を左右します。経年劣化による糸の緩みや変色は、評価に影響します。

• チェックポイント： 真珠と真珠の間に過度な隙間がなく、しっかりと繋がっているかを確認します。糸に黄ばみや汚れ、摩耗がないか。真珠の表面にテリを損なう深い擦り傷がないか。適切な手入れによる良好な状態は、高額査定に繋がります。