ブローチ 白蝶真珠 買取 ｜フラワーモチーフ パールブローチの買取実績

査定員のコメント

この度は、優美な白蝶真珠をあしらったブローチを、遥々福岡天神店へとお持ち込みいただき、心より感謝申し上げます。ブローチは、ジュエリーの中でも特に「身に着ける芸術品」としての側面が強いアイテムです。この地で長きにわたり、上質な真珠のブローチを拝見させていただいている私どもにとって、お客様がお持ちの逸品を目の前で査定させていただけることは、大変光栄な機会です。

白蝶真珠は、その大粒さと、真珠層が厚く育まれたことによる「絹のような光沢（サテン・テリ）」が最大の特徴ですが、ブローチの主役として使われる場合、その魅力はさらに増幅されます。特に、真円からわずかに外れたバロックやドロップ型の白蝶真珠は、一点として同じものがない独特なフォルムを持つため、デザイナーのインスピレーションを刺激し、まるで彫刻作品のようなブローチへと昇華されます。お客様がお持ちのブローチからも、真珠一粒一粒が持つ個性と、それを支える地金細工の確かな職人技術が伝わってまいります。

ブローチは、装いの主役を担うだけに、お嬢様やお孫様へと代々受け継がれていく「家族の宝物」となることが多いものです。私どもは、単に真珠の重さや地金の価値を計るだけでなく、そのブローチがいつ、どのようなデザインとして世に生み出されたのか、そしてお客様の手元でどれほど大切にされてきたのか、という背景にある物語や「受け継がれる価値」までを深く掘り下げて評価いたします。

ご来店いただいた際には、白蝶真珠ブローチの最新の国際市場におけるトレンドや、稀少性の高いデザインがもたらす付加価値について、専門的な知識と共感をもって丁寧にご説明させていただきます。どうぞ、ご安心してお持ち込みください。このブローチが持つ本来の輝きと価値を最大限に引き出し、お客様にご満足いただける最高額での「ご縁」を結ぶことをお約束いたします。

査定ポイント

ブローチの査定は、真珠単体の評価だけでなく、地金の工芸性や全体のデザインという複合的な要素が重要になります。プロの査定員が、お客様の白蝶真珠ブローチの価値を最大化するために見極める、独自の4つのチェックポイントを解説いたします。

1. 真珠の「テリ・色調」と「ブローチデザインへの適合性」

ブローチに使われる白蝶真珠は、ネックレスのような「真円の揃い」よりも、デザインに合わせた形状と、テリの強さが重視されます。真珠層の厚さがもたらす、奥深く柔らかな輝きがあるかが鍵です。

• チェックの視点: 白蝶真珠は、シルバー系、ホワイト系、そして稀少なゴールデン系など多様な色調を持ちますが、ブローチの地金（ゴールドかプラチナか）の色と、真珠の色調が芸術的に調和しているかを評価します。特にバロックシェイプの場合、真珠層のムラによって生じる複雑な光の干渉色（オリエント）が、その真珠が持つユニークな個性として、高評価につながります。真珠一粒の表面積が大きいため、テリが弱々しいと目立ちやすいため、強いテリは絶対条件です。

2. 地金細工の「芸術性」と「総重量」

ブローチの土台となる地金部分は、真珠を引き立てる重要な要素であり、その造形の美しさと素材の価値が査定額に大きく影響します。

• チェックの視点: 地金がK18（18金）やプラチナ（Pt900、Pt950）であることはもちろん、地金に施された彫金やミル打ち、透かし彫りといった細工の精巧さを確認します。特に、葉や花などのモチーフで、線が繊細かつ立体的に造形されているものは、高度な職人技の証明として評価が上がります。また、ブローチはジュエリーの中でも地金の総重量が比較的大きくなりやすいため、地金の純度と重量を正確に計量し、その日の貴金属相場に基づいて価値を算出し、査定額のベースとします。

3. 留め具（ピン）の機能性と素材の一致

ブローチという性質上、衣服に装着するためのピン（留め具）は、安全性と利便性、そして本体との素材の一致が求められます。

• チェックの視点: 留め具がしっかりとロック（ストッパー）されるか、ピン自体が曲がったり折れたりしていないか、といった機能的な安全性を厳しくチェックします。また、本体がプラチナであるにも関わらず、ピンだけが安価な真鍮やメッキ素材である場合（ヴィンテージ品に見られることがあります）は、査定額に影響します。ブローチの本体と同等以上の貴金属（K14WGやK18など）が使われ、かつピンがスムーズに開閉する状態であれば、再販価値が高くプラス評価となります。

4. メレダイヤや宝石の品質とデザインの稀少性

ブローチデザインに組み込まれた脇役の宝石（メレダイヤなど）も、全体の価値を高める重要な要素です。

• チェックの視点: 白蝶真珠のブローチでは、メレダイヤが使われることが多いため、そのダイヤモンドの品質（4C）を個別に評価します。特に真珠の近くに配置されるメレダイヤは、真珠のテリを引き立てる役割を担うため、透明度が高く、輝きの強いものが好まれます。加えて、特定のデザイナーや工房の刻印がある、あるいはアンティークやヴィンテージとして成立するような稀少性の高いデザインは、真珠や地金の価値を超えた「ブランド・デザイン価値」として、大幅な上乗せ評価の対象となります。