ブレスレット ケシ真珠 買取 ｜パールブレスレット 約17.5gの買取実績

査定員のコメント

この度は、ケシ真珠（ケシパール）のブレスレットの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。お客様がお持ちのケシ真珠は、真珠核を持たずに母貝の中で偶然誕生した、極めて自然で希少性の高い真珠でございます。ケシ真珠は全てが真珠層でできているため、非常に強いテリ（光沢）と独特の虹色の干渉色を放つことが最大の特長です。ブレスレットとして連ねる場合、その一つ一つが不定形（バロック）であるケシ真珠が連なることで、一般的な真円真珠の連製品とは異なる、オーガニックで芸術的な美しさを生み出します。

ブレスレットは、腕元で日常的に外部と接触しやすいアイテムであるため、真珠層の剥げやキズ、そしてクラスプ（留め具）の摩耗や変色が、査定において特に厳しくチェックされるポイントとなります。したがって、買取査定においては、個々の珠のテリの強さに加えて、連珠としてのテリと色の均一性がまず評価されます。そして、ブレスレットは手首の動きによって糸が緩みやすいため、糸の緩みがないなど、構造的なコンディションが良好であることが重要です。また、クラスプに使用されている貴金属の資産価値も、査定額を決定づける重要な要素となります。お客様のケシ真珠ブレスレットが持つ希少性と貴金属の価値を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

ケシ真珠（ケシパール）のブレスレットの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、詳細かつ網羅的に解説します。

１．真珠の絶対的な品質と連珠としての統一感（テリ、色、形状）

ブレスレットの連製品としての価値は、全ての珠の状態と、全体の調和によって決定されます。

• テリ（光沢）の深さと強さの評価: ケシ真珠は全てが真珠層であるため、非常に強い光沢（テリ）を持つものが多く、そのテリの強さが最高評価となります。真珠層の深みから反射する強い虹色の干渉色が出ているものは、特に高い評価を得ます。テリが弱い、表面が曇っている場合は評価が大きく下がります。
• 連珠としての色調とテリの均一性: ブレスレットを構成する全ての真珠のテリの強さ、そして色調（ホワイト、クリーム、メタリックなど）が統一されていることが重要です。不定形なケシ真珠であっても、連として見たときに色が調和し、乱れた印象を与えないことが求められます。
• 形状の個性と統一感: ケシ真珠の価値はそのバロック形状にありますが、ブレスレットの場合、連として見たときの全体的なフォルムや流れが美しいものが評価されます。例えば、同じようなライス状の珠で統一されている場合などです。
• 色の評価と人気: 特に天然で発色したピンクやクリーム系のパステルカラー、またはメタリックな輝きを持つグレー系は、市場での人気が高まります。
• キズ・表面状態: ブレスレットは外部との接触が多いため、真珠表面に剥げや深い擦り傷、クラック（ひび割れ）がないかを厳しくチェックします。肉眼で目立つ大きなキズは大幅なマイナス査定となります。

２．クラスプ（留め具）の地金価値と機能性・耐久性

クラスプは、貴金属としての資産価値と、ブレスレットの安全な着用を保証する機能性を担います。

• 地金の種類と重量の明確化: クラスプにPt900、Pt850（プラチナ）やK18、K14（金）などの貴金属の刻印がある場合、これらの地金の重量が、現在の地金高騰相場に基づき明確な資産価値として査定額に加算されます。クラスプの重さが査定額のベースを決定づける重要な要素となります。地金の純度を示す刻印が明瞭に確認できることが必要です。
• 脇石（宝石）の品質評価: クラスプにメレダイヤや天然の宝石が使われている場合、その宝石の品質（4C）に応じて価値が加算されます。
• 金具の機能性と耐久性: クラスプのバネの強さやロック機能がスムーズかつ確実に作動するか。変形やサビ、メッキの剥がれがないかがチェックされます。機能不良や変形は、着用中の紛失に繋がる可能性があるため、大きなマイナス査定となります。

３．ブレスレットの構造的な耐久性と使用状態の評価

連製品ならではの構造的な評価基準が適用されます。

• 糸の緩みと修復の必要性: 真珠をつなぐ糸が伸びて、珠と珠の間に隙間ができていないか（だぶつきがないか）。ブレスレットは可動域が広く、糸が伸びやすい傾向があるため、糸の緩みは修理費用を考慮した減額対象となります。
• 二連・三連デザインの評価: ブレスレットが一連ではなく、二連や三連のデザインである場合、その構造的な美しさと、複数の連の長さが均一に保たれているかが評価対象となります。
• オールノット（結び目）の有無: 珠と珠の間に一つずつ結び目（オールノット）がある場合は、糸切れや連相の乱れを防ぐ工夫として評価されます。

４．付属品の完全性とコンディション（劣化状態）

最終的な買取価格は、真珠の現物の状態と、その証明書である付属品によって左右されます。

• 鑑別書の有無と証明力: 信頼できる機関が発行した真珠鑑別書があり、その真珠が「天然ケシ真珠」と明記されている場合、真珠の希少性が客観的に証明され、査定額が安定し、高評価につながります。
• 真珠のコンディション（劣化状態）: ブレスレットは手汗や化粧品などに触れやすいため、真珠表面のテリの消失、剥げ、ひび割れが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。長期保管による金具の変色やサビがないかもチェックされます。
• ブランド付属品: ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、ブランド純正ケース、保証書などが揃っていると、ブランドプレミアムとして価値が高まります。

これらの評価基準に基づき、お客様のケシ真珠ブレスレットの持つ希少性と貴金属の価値を最大限に評価し、適正な買取価格を算出いたします。