ブレスレット ケシ真珠 買取 ｜5連 パールブレスレットの買取実績

査定員のコメント

この度は、ケシ真珠（ケシパール）のブレスレットの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。

ケシ真珠（ケシパール）は、真珠貝の体内で人工的な核を入れずに天然の異物によって偶然に形成された、非常にユニークで希少な真珠です。アコヤ貝、南洋貝、タヒチ黒蝶貝など様々な貝から生まれるため、色やサイズ、形状のバリエーションが豊富ですが、最大の特徴は、核がない（または極めて微細な核のみ）ために、真珠層がすべて天然の真珠層のみで構成されている点です。これにより、真珠層の「巻き」が極めて厚く、独特の深く強いテリ（光沢）と、唯一無二のバロック形状を持つことが、最大の魅力となっています。

買取市場において、ケシ真珠は一般的な真円の真珠とは異なり、その「天然の造形美」と「希少なバロック形状」が評価の対象となります。特に、市場での流通量が少なく、テリが極めて強く、形状が個性的な大粒の連珠は、アートピースとしての価値が非常に高く、高値で取引されています。これは、天然の要因によって偶然生まれるケシ真珠の生産量が、一般的な養殖真珠に比べて極端に少ないためです。

ケシ真珠のブレスレットの査定は、「真珠の天然の品質と唯一無二の形状」、「連珠（真珠の連なり）の個性と統一感」、そして「クラスプ（留め具）の貴金属の資産価値」という三つの側面から総合的に評価されます。特に、真珠のテリ、サイズ、そしてデザインに活かされた形状の連続性が査定額を決定づける重要な要素となります。また、クラスプに多く使われるPt900/Pt950（プラチナ）やK18（18金）などの貴金属は、現在の地金高騰相場の恩恵も受けられます。お客様のブレスレットが持つポテンシャルを最大限に評価し、最新の相場に基づいた公正な査定額を算出いたします。

査定ポイント

ケシ真珠のブレスレットの査定額を決定づける、特に重要な4つの評価基準について、詳細に解説します。

１．真珠の品質と連相（均一性）（最重要）

ケシ真珠の核となる品質と、連製品としての造形の連続性が査定額を決定します。

• テリ（輝き）の深さと強さ: 核がないため、真珠層の奥からにじみ出るような、力強い金属的な光沢（テリ）が求められます。テリが鮮明で強い真珠は、真珠層の密度の高さを示すものであり、査定額に決定的な影響を与えます。ブレスレット全体でテリが均一であることも重要です。
• 形状（造形美）の連続性: ケシ真珠はバロック形状ですが、その中でも「シワが少なく、滑らかで、全体として統一感のある流れを作り出している」連相が特に高く評価されます。一つ一つの形状がユニークでありながら、ブレスレット全体として調和していることが重要です。
• サイズと巻き: 真珠層のみで構成されているため、巻きは非常に厚いことが前提ですが、特に大粒であるほど、その希少性が増し価値が高まります。連珠の場合、粒が揃っていることも重要です。
• 色調と統一感: 使用されているケシ真珠の色調（ホワイト、ブラック、ゴールドなど）が、ブレスレット全体で均一に揃っていることが重要です。色調にバラつきがあると、連製品としての評価は下がります。

２．真珠の表面状態とコンディション

真珠表面の滑らかさと、キズ・劣化の有無が評価されます。

• キズ・表面欠陥の有無: ケシ真珠は天然のシワやエクボが許容されますが、目立つ位置に深いキズ、クラック（ひび割れ）、欠陥がないかが厳しくチェックされます。ブレスレットは手首で外部と接触しやすく、摩耗が起こりやすいアイテムです。
• 変色・劣化: 経年による黄ばみや白濁、真珠層のテリの消失が見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。真珠は汗や皮脂に弱いため、適切な保管が求められます。

３．クラスプ（地金）の価値と機能性

真珠を留めるクラスプの資産価値と機能性が評価されます。

• 地金の種類と重量: クラスプの素材がPt900/Pt950（プラチナ）やK18（18金）である場合、現在の相場に基づいて貴金属の重量が査定額のベースとなります。クラスプの総重量は、査定額の安定性を高めます。
• デザインの芸術性: クラスプ自体に脇石（ダイヤモンド）や精巧な装飾が施されている場合、デザイン料として高いプレミアムが加算されます。
• 金具の機能性: クラスプのバネの強さや緩みがないか、ロック機能が正常に作動するかなど、実用上の機能性が厳しくチェックされます。機能不良は大きなマイナス査定となります。
• 糸の緩み: 真珠をつなぐ糸が伸びて、珠と珠の間に隙間ができている場合（糸替えが必要）は、修理コストを考慮し減額対象となります。これは製品の安全性と見た目に直結します。

４．コンディション（劣化状態）と付属品の完全性

最終的な買取価格は、真珠と地金の現物の状態と付属品の有無によって大きく左右されます。

• 地金のキズと歪み: クラスプに深いキズや、使用による変形（歪み）がある場合は、買取後の修理コストを考慮し減額対象となる可能性があります。クラスプ部分の摩耗や変色もチェックされます。
• 付属品の完全性: 購入時の鑑別書（ケシ真珠であること、天然であることの証明）や、純正ケース、保証書などが揃っていると、製品の信頼性が高まり、査定額が最大限にアップします。鑑別書は、その真珠が天然のケシ真珠であることを裏付ける重要な要素です。