ブレスレット アコヤ真珠 買取 ｜パールブレスレットの買取実績

査定員のコメント

この度は、アコヤ真珠（和珠）のブレスレットの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。お客様がお持ちのアコヤ真珠は、その緻密な真珠層から放たれる繊細で鋭い光沢（テリ）と、真円に近い美しい形状が特長の、日本を代表する真珠でございます。ブレスレットは、手首を華やかに彩るジュエリーであり、連製品の場合は、その真珠が連なることで生まれる連相（れんそう）の美しさが、製品価値を大きく左右します。

ブレスレットは、腕元で日常的に外部と接触しやすいアイテムであるため、真珠層の剥げやキズ、そしてクラスプ（留め具）の摩耗や変色が、査定において特に厳しくチェックされるポイントとなります。したがって、買取査定においては、個々の珠のテリの強さに加えて、連珠としてのテリと色の均一性がまず評価されます。一連のネックレスと同様に、全ての珠の色、テリ、サイズが揃っていることが非常に重要です。また、クラスプに使用されている貴金属の資産価値、そして真珠をつなぐ糸の緩みがないなど、構造的なコンディションが良好であることも、高く評価される重要な要素となります。お客様のアコヤ真珠ブレスレットが持つ最高品質と貴金属の価値を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

アコヤ真珠（和珠）のブレスレットの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、詳細かつ網羅的に解説します。

１．真珠の絶対的な品質と連相（統一感）（最重要項目）

ブレスレットの連製品としての価値は、連を構成するすべての珠の品質と、全体の調和によって決定されます。

• 連相（珠の均一性）の絶対条件: ブレスレットを構成する全ての真珠の色調、テリの強さ、サイズ、形状が、肉眼で識別できないほどに完璧に一致していることが最高評価の絶対条件となります。特にアコヤ真珠特有のピンクやグリーンの干渉色が均一に出ていることが重要です。
• テリ（光沢）の深さと強さの評価: アコヤ真珠のテリは、その真珠層の透明感と巻きの厚さから生まれる強い照りが特徴です。表面が強く反射し、光源や周囲の景色がはっきりと映り込むほどの力強い光沢を持つものが最高評価となります。テリの良さは、アコヤ真珠の価値の根幹をなします。
• 巻き（真珠層の厚み）と耐久性: 真珠の核を覆う真珠層が、全ての珠で均一かつ十分な厚み（厚巻き）を持っていることが必須です。巻きが厚いほど、テリが強く、耐久性が高まります。
• 真珠のサイズと希少性: ブレスレットに使用される真珠は、一般的に6.0mm～8.0mm程度が多く、このサイズ帯で連相が完璧なものは安定した需要があります。大粒のブレスレットは希少性が増し、査定額が安定して高くなります。
• キズ・表面状態: 天然真珠であるため全くの無キズは困難ですが、肉眼で目立たないレベルのキズ（エクボ）であること。ブレスレットは外部との接触が多いため、真珠層に剥げや深い擦り傷、クラック（ひび割れ）がある場合は、大幅なマイナス査定となります。

２．クラスプ（留め具）の地金価値と機能性・耐久性

クラスプは、貴金属としての資産価値と、ブレスレットの安全な着用を保証する機能性を担います。

• 地金の種類と重量の明確化: クラスプにPt900、Pt850（プラチナ）やK18、K14（金）、SV925（シルバー）などの刻印がある場合、プラチナやK18であれば、現在の地金高騰相場に基づき、地金の重量が明確な資産価値として査定額に加算されます。地金の純度を示す刻印が明瞭に確認できることが必要です。
• 脇石（宝石）の品質評価: クラスプにメレダイヤや天然の宝石が使われている場合、その宝石の品質（4C）に応じて価値が加算されます。
• 金具の機能性と耐久性: クラスプのバネの強さやロック機能がスムーズかつ確実に作動するか。変形やサビ、メッキの剥がれがないかがチェックされます。機能不良や変形は、着用中の紛失に繋がる可能性があるため、大きなマイナス査定となります。

３．ブレスレットの構造的な耐久性と使用状態の評価

連製品ならではの構造的な評価基準が適用されます。

• 糸の緩みと修復の必要性: 真珠をつなぐ糸が伸びて、珠と珠の間に隙間ができていないか（だぶつきがないか）。ブレスレットは可動域が広く、糸が伸びやすい傾向があるため、糸の緩みは修理費用を考慮した減額対象となります。
• 二連・三連デザインの評価: ブレスレットが一連ではなく、二連や三連のデザインである場合、その構造的な美しさと、複数の連の長さが均一に保たれているかが評価対象となります。
• オールノット（結び目）の有無: 珠と珠の間に一つずつ結び目（オールノット）がある場合は、糸切れや連相の乱れを防ぐ工夫として評価されます。

４．付属品の完全性とコンディション（劣化状態）

最終的な買取価格は、真珠の現物の状態と、その証明書である付属品によって左右されます。

• 鑑別書の有無と証明力: 真珠科学研究所など信頼できる機関が発行した真珠鑑別書があり、「花珠真珠」や「オーロラ花珠真珠」などの最高品質評価が明記されている場合、真珠の品質が客観的に証明され、査定額が飛躍的に高まります。
• 真珠のコンディション（劣化状態）: ブレスレットは手汗や化粧品などに触れやすく、真珠表面のテリの消失、黄変（黄ばみ）、剥げが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。アコヤ真珠のテリは繊細であるため、劣化の有無が厳しくチェックされます。
• ブランド付属品: ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、ブランド純正ケース、保証書などが揃っていると、ブランドプレミアムとして価値が高まります。

これらの評価基準に基づき、お客様のアコヤ真珠ブレスレットの持つ最高品質と貴金属の価値を最大限に評価し、適正な買取価格を算出いたします。