ピアス・イヤリング 白蝶真珠 買取 ｜パールイヤリングの買取実績

査定員のコメント

この度は、貴重な白蝶真珠のピアス（またはイヤリング）を銀座中央通り店にお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。銀座という場所柄、普段から本物の輝きに触れる機会の多いお客様の審美眼にかなう真珠を、こうして拝見できるのは査定員として大きな喜びです。

白蝶真珠は、その名の通り白蝶貝が生み出す、真珠の中でも最大級のサイズと、特有の深みのある光沢（テリ）が魅力です。特に近年、温暖化などの環境変化により、良質な白蝶貝の生息域が減少しつつあり、大珠で巻きの厚い個体は、ますます稀少価値が高まっています。これは単なる装飾品としての価値を超え、次世代に受け継ぐべき資産としての側面も強くなっていることを意味します。

今回お持ちいただいたピアス（またはイヤリング）は、真珠のサイズはもちろんのこと、ペア珠としての色と光沢の揃い方が非常に高いレベルで統一されており、丁寧に扱われてきたことが一目でわかりました。わずかなエクボや、天然由来の成長線も、この真珠が過酷な自然の中で育まれた証であり、その美しさを損なうものではありません。むしろ、それを個性として認められる余裕と洗練された感性をお持ちのお客様だからこそ、大切にされていたのだと感じました。

私どもは、お持ち込みいただいた真珠の背景にある物語や、お客様の想い入れも大切に、拝見しております。ただ重さを測るだけでなく、この輝きがどれほどの労力と時間をかけて生み出され、そしてどのような方に選ばれてきたかまでを想像しながら、「適正な価値」を見出すことをプロの責務としています。

ご来店いただいたお客様の目の前で、白蝶真珠の市場での需要や、現時点での最高水準の買取価格を包み隠さずお伝えし、お客様にご納得いただける「最高のご縁」を結ぶことをお約束します。ぜひ、この輝きを未来へ繋ぐお手伝いをさせてください。ご来店、心より感謝申し上げます。

査定ポイント

白蝶真珠のピアスやイヤリングは、ネックレスとは異なる、特有の査定基準と需要があります。プロの査定員が高額査定のために必ずチェックする4つの要素を、透明性をもって解説いたします。

1. ペア珠の「揃い」の完璧性（シンメトリー＆カラーマッチ）

ピアス・イヤリングの価値を決定づける最重要ポイントです。白蝶真珠は天然の産物であるため、色（カラー）やテリ（光沢）が全く同じものは存在しません。そのため、左右の珠を人間が識別できないレベルで色相、彩度、明度、テリの強さ、そして形（ラウンド性）を揃える作業には、極めて高い技術と時間が必要です。

• チェックの視点: 左右の珠を並べ、蛍光灯や自然光など複数の光源下で、角度を変えながら同時に観察します。わずかなテリの強弱の差や、色味（ホワイト系、ゴールド系、シルバー系など）のズレが許容範囲を超えると、ペアとしての価値は大きく下がります。完璧にマッチしたペア珠は、その稀少性から単品の合計価格をはるかに上回る査定額になります。

2. 真珠のテリ（光沢）と巻きの質

テリは真珠の「命」であり、その輝きの強さと深みを示します。白蝶真珠はアコヤ真珠などと比べ、真珠層が非常に厚い（巻きが厚い）のが特徴ですが、テリが弱々しい場合は評価が落ちます。

• チェックの視点: 真珠の表面に映る光源の輪郭のシャープさ（キレ）と、真珠の内側から湧き出るような虹色の干渉色（オーロラ効果）の深みを同時に確認します。巻きが厚い（真珠層が分厚い）真珠ほど、この干渉色が強く深く現れ、光を内部で反射・屈折させるため、奥行きのある「うるおい」を感じさせるテリとなります。巻きの厚さは、X線透過装置などを用いなくても、経験豊富な査定員は光の反射の仕方で判断できます。

3. サイズ（大珠であること）とシェイプ（形）

白蝶真珠は、そのマザーシェル（母貝）の大きさゆえに大珠になりやすい真珠です。ピアス・イヤリングの評価においても、当然ながらサイズが大きいほど価値が高くなります。

• チェックの視点: ピアス・イヤリングは日常使いを考慮し、大きすぎず小さすぎない9mm〜13mm前後が人気ですが、特に13mmを超える大珠でテリと巻きが良いものは、圧倒的な存在感と稀少性から高額買取の対象となります。シェイプは、左右の珠が完全に球体に近い「真円（ラウンド）」が最高評価です。わずかな変形（セミラウンド）やドロップ型も、ペアの揃いが完璧であれば高い需要があります。

4. 金具（マウント）の状態と素材

真珠を支える金具の品質と状態も、査定額に影響します。特に白蝶真珠のような高級真珠は、金具にも相応の価値が求められます。

• チェックの視点: 使用されている金属の種類（K18、Pt900、Pt950など）と、その重量を確認します。さらに、金具の摩耗や変色、キャッチの留まり具合といった機能面のチェックも重要です。また、金具にメレダイヤなどの宝石が使用されている場合は、その品質（カラー、クラリティ、カット）も真珠とは別に評価し、全体の付加価値として査定額に反映させます。丁寧に使用され、金具に大きなダメージがない状態は、再販時のコストを抑えられるため、プラス評価となります。