ピアス・イヤリング ケシ真珠 買取 ｜パールイヤリング 3.3gの買取実績

査定員のコメント

この度は、ケシ真珠（ケシパール）のピアスまたはイヤリングの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。お客様がお持ちのケシ真珠は、真珠核を持たずに母貝の中で偶然誕生した、極めてオーガニックで希少性の高い真珠でございます。ケシ真珠の特長は、全てが真珠層でできていることによる非常に強い光沢（テリ）と、個性豊かな不定形（バロック）の形状にあります。この強いテリと独特のフォルムが、顔のそばで揺れるピアス・イヤリングにおいて、唯一無二の存在感を放ちます。

ピアス・イヤリングの査定における最大の難関であり、最も重要な評価ポイントは、「左右の珠の形状とテリの同調性」にあります。ケシ真珠は一つとして同じ形がないため、天然でテリ、色、そして形状が近い二つの珠をペアリングすることは非常に困難であり、このペア珠としての完成度が査定額を大きく左右します。また、真珠の絶対的な品質に加え、ポストやクリップに使用されている貴金属の資産価値が、査定額を決定づける重要な要素となります。具体的には、テリの強さ、形状の近似性、そして金具に使用されているプラチナやK18の重量と機能性が厳しく評価されます。お客様のケシ真珠ピアス・イヤリングが持つ希少性と貴金属の価値を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

ケシ真珠（ケシパール）のピアス・イヤリングの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、詳細かつ網羅的に解説します。

１．ペア珠としての同調性と形状の芸術性（最重要項目）

ピアス・イヤリングは左右一対で着用されるため、不定形であるケシ真珠においても、ペアとしての調和が不可欠です。

• 形状とサイズの近似性: ケシ真珠の価値は真円性にはありませんが、左右の珠が着用時に違和感を与えない程度に形状が類似し、かつサイズ（体積）が揃っていることが、ペア珠としての評価の絶対条件となります。特にドロップ型などの場合は、垂れ下がる方向やバランスが左右で揃っているかが重要です。
• テリと色調の完璧な一致: 左右の真珠の色、そしてテリによって浮かび上がる光沢の強さ、トーンが完全に一致していることが最高評価となります。片方だけテリが弱い、色味が異なる、といった状態は、ペア珠としての価値を大きく損ないます。
• テリ（光沢）の深さと強さの評価: ケシ真珠は全て真珠層であるため、非常に強い光沢（テリ）を持つものが多く、そのテリの強さが最高評価となります。真珠層の深みから反射する虹色の干渉色が出ているものは、特に高い評価を得ます。
• キズ・表面状態の均一性: キズ（エクボ）がある場合、その位置や大きさが左右の珠でほぼ一致しているかも評価対象となります。理想は両方とも深い摩耗や剥げがない状態です。

２．真珠の絶対的な品質と希少性

ペアとしての評価に加え、真珠単体一つ一つが良質であることが必要です。

• 形状の芸術性: ライス、コーン、フラワーなど、個性的な形状の中でも、造形が独創的で、左右の形状を活かしたアシンメトリーなデザインが施されている場合は、そのデザイン性も評価されます。
• 色の評価と人気: 特に天然で発色したピンクやクリーム系のパステルカラー、またはメタリックな輝きを持つグレー系は、市場での人気が高く評価されます。
• 巻き（真珠層の厚み）と耐久性: ケシ真珠はその全てが真珠層で構成されていますが、その中でも特に真珠層の密度が高い、硬質な巻きが確認できることが重要です。
• 真珠のサイズと希少性: ケシ真珠は大粒のものが少ないため、10mmを超える大粒で高品質なペア珠は極めて希少価値が高く、査定額が大幅にアップします。

３．金具（地金）の貴金属の資産価値と機能性

耳に直接装着する金具の素材とコンディションが重要となります。

• 地金の種類と資産価値: ポスト（軸）やクリップ、留め具の素材がPt900、Pt950（プラチナ）やK18（18金）であることが必須です。ケシ真珠の買取では、これらの貴金属の重量が、現在の地金高騰相場に基づき、明確な資産価値として査定額に大きく加算されます。地金の純度を示す刻印が明瞭に確認できることが必要です。
• 金具の機能性と耐久性:
  • ピアスの状態: ポスト（軸）の曲がり、キャッチの緩みがないか。真珠と金具の接合部（接着やピン）にぐらつきがないか。
  • イヤリングの状態: ネジやクリップのバネの強さや緩みがなく、正常に機能するか。機能不良や変形はマイナス査定となります。
• 脇石の品質: 金具にメレダイヤなど天然の脇石が使われている場合、その宝石の品質（4C）に応じて価値が加算されます。

４．付属品の完全性とコンディション（劣化状態）

最終的な買取価格は、真珠の現物の状態と、その証明書である付属品によって左右されます。

• 鑑別書の有無と証明力: 信頼できる機関が発行した真珠鑑別書があり、その真珠が「天然ケシ真珠」と明記されている場合、真珠の希少性が客観的に証明され、査定額が安定し、高評価につながります。
• 真珠のコンディション（劣化状態）: ピアス・イヤリングは化粧品や香水に触れやすいため、真珠表面のテリの消失、剥げ、ひび割れが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。
• ブランド付属品: ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、ブランド純正ケース、保証書などが揃っていると、ブランドプレミアムとして価値が高まります。