タサキ（田崎） ブレスレット マベ真珠 買取 ｜約1.1cm 11.2gの買取実績

査定員のコメント

お預かりしたマベ真珠のブレスレットは、まさにタサキの厳格な品質基準とデザイン性を体現する、卓越した逸品でした。ブレスレットの査定で最も重要なのは、連なる真珠すべての「連相（ペアリティ）の均一性」と、テリ（光沢）の強さです。

マベ真珠は半円真珠であり、特に真珠層（マキ）の厚みから生まれる強いテリ（光沢）と、虹色の干渉色（オーロラ効果）が最大の魅力です。お客様のお品は、連なる真珠すべてが、真珠の内部から発光しているかのようなメタリックでシャープな輝きを持ち、表面の滑らかさと、豊かな虹色のオーバートーンが確認できました。これだけの数のマベ真珠が、ここまで高い連相を保っているのは、タサキの厳格な選別基準の証です。

神戸居留地のお客様は、ジュエリーを「グローバルスタンダードの品質」と「芸術性」として評価されます。マベ真珠のブレスレットの価値は、真珠の「テリ（輝き）」の品質に加えて、クラスプ（留め具）の貴金属の品位、デザインの美しさに集約されます。タサキは、真珠の魅力を最大限に引き出すよう、高品位な貴金属（プラチナやゴールド）を贅沢に使用しており、その貴金属の資産価値も今回の査定額に大きく反映されています。

特に、このブレスレットは、日常的に摩擦や衝撃を受けやすいアイテムであるにも関わらず、真珠の表面に目立つキズや摩耗がほとんど見当たらなかったこと、またクラスプの機能が健全であったことは、大切に保管されていた証拠であり、最高額査定の重要な要因となりました。タサキのマベ真珠ブレスレットは、時を超えて価値を保ち続けるジュエリーです。今回の査定額は、その最高品質としての稀少性と、世界のジュエリー市場での強い需要を反映したものとなります。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のタサキのマベ真珠のブレスレットの価値を判断する際、その稀少な真珠の特性とタサキというブランドの付加価値に基づいた、極めて厳格な専門基準で価格を決定しています。以下の5つの評価基準を具体的に解説いたします。

1. 連装における「テリ」の均一性と「虹色の干渉色」

ブレスレットの評価軸は、連なる全ての真珠の「テリ（輝き）」の強さが均一であるか、そして色、サイズ、形状が揃っているかにあります。マベ真珠特有の虹色のオーバートーンが、全粒で均一に広がっていることが重要です。

• チェックポイント： 真珠全体をスライドさせ、連なる真珠すべてにメタリックで強いテリが等しく確認できるかを見ます。全粒のサイズと形状のカーブが、均一であるかを確認します。

2. 真珠の「サイズ（大粒性）」と「形状の均一性」

マベ真珠は、その大きさ（サイズ）が評価を大きく左右します。また、ブレスレットとして、連なる半円のドーム形状が均一であることが重要です。

• チェックポイント： 真珠の直径（サイズ）を精密に計測し、大粒であるかを確認します。真珠のドームの高さとカーブが歪みなく均一であるかを厳しく見ます。

3. クラスプの「貴金属の品位」と「総重量」による資産価値

タサキのクラスプ（留め具）には、真珠の価値にふさわしい高品位な貴金属（Pt900、K18など）が贅沢に使用されています。その地金価値とデザインの完成度を評価します。

• チェックポイント： クラスプの裏側に打たれたタサキのブランド刻印と貴金属の品位刻印が鮮明にあるかを確認します。クラスプの貴金属の総重量を精密に測量し、当日の地金相場に基づいて資産価値を算出します。

4. クラスプの「機能性の健全性」と「取り付けの安定性」

ブレスレットは頻繁な着脱に耐える必要があるため、クラスプの機能的な健全性が重要です。また、真珠の台座への接着状態も評価対象となります。

• チェックポイント： クラスプの開閉機能がスムーズで、留めた際にぐらつきがなく、しっかりとロックされるかを確認します。真珠と台座の接着部分に剥がれや変色がないかをチェックします。

5. 「瑕疵（キズ）」の極めて少ない完璧な表面

マベ真珠は平らな面（台座に接着される部分）があるため、連なる真珠すべての表面（ドーム部分）の瑕疵（キズ）が少ないことが最高級品の証明です。腕元は視線が集まるため、この完璧な表面状態が保たれていることが極めて重要です。

• チェックポイント： 高倍率のルーペを用い、真珠の表面全体に、エクボ（天然の凹み）や擦り傷などの瑕疵がないかを徹底的にチェックします。特に、真珠層に達する深いキズの有無を厳しく見ます。