ミキモト 指輪 ゴールデンパール 買取 ｜9.7mm 6.0gの買取実績

査定員のコメント

お預かりしたゴールデンパールの指輪は、まさにミキモトの品質基準の極致を示す逸品でした。南洋真珠の中でも特に稀少な天然のゴールデンカラーは、その深みと濃淡が完璧に調和しており、光を当てると、表面にメタリックで重厚な強いテリが確認できました。この圧倒的な輝きは、真珠層（マキ）が極めて厚く、養殖に長い年月を要したことの何よりの証です。

銀座並木通りのお客様は、ジュエリーを「芸術品」としてだけでなく、「確かな資産」としても捉えていらっしゃいます。ゴールデンパールは、その大粒なサイズと天然の色の稀少性から、世界の宝石市場で常に高値で取引されています。特にミキモトが厳選したゴールデンパールは、真円度（ラウンドの完璧さ）と瑕疵（キズ）の少なさにおいて、他ブランドを圧倒する基準をクリアしています。

今回拝見した指輪は、真珠のテリの強さに加えて、指輪の台座に使用されている貴金属（K18またはPt）の重厚な造りと完璧なセッティングも特筆すべき点でした。ミキモトは、真珠のゴールドカラーを最大限に引き立てるため、台座にも高品位で贅沢な地金を使用しており、その貴金属総重量も今回の査定額に大きく反映されています。

日常的に着用される指輪であるにも関わらず、真珠の表面に深いキズがほとんど見当たらなかったこと、また台座やリングアームに歪みがなかったことは、大切に保管されていた証拠であり、最高額査定の重要な要因となりました。

当店では、お客様にご来店いただき、その目の前で、この稀少なゴールデンパールが持つ天然の色の価値や、国際市場での稀少性を、論理的かつ透明性をもってご説明する店頭買取を徹底しています。お客様が納得と安心を得られることこそが、私たちの最優先事項です。

ミキモトのゴールデンパール指輪は、普遍的な資産価値を持つジュエリーです。今回の査定額は、その最高品質としての稀少性と、世界のジュエリー市場での強い需要を反映したものとなります。

ぜひ、また次の機会も、お気軽にお持ち込みください。お客様の大切な宝物を、責任をもって次世代へと橋渡しさせていただきます。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のミキモトのゴールデンパールの指輪の価値を判断する際、その稀少なゴールデンカラーと大粒の南洋真珠の特性に基づいた、極めて厳格な専門基準で価格を決定しています。以下の5つの評価基準を具体的に解説いたします。

1. 「テリ（輝き）」の強さと「色調」の深み

ゴールデンパールの価値は、その天然の色の濃さとテリの品質に集約されます。色調が濃く均一であり、テリが強く出るほど稀少性が増します。

• チェックポイント： 真珠の色が淡いイエローではなく、濃く深みのあるゴールデンカラーであるかを確認します。真珠の表面に、メタリックで鋭い光源の像が映り込む強いテリがあるかを見ます。テリの中に青や緑の複雑な干渉光が見られる場合は、さらに高評価となります。

2. 真珠の「サイズ（大粒性）」と「真円度」

ゴールデンパールは大粒であることが価値の絶対条件です。ミキモトの基準では、特に真円（ラウンド）に近い完璧な形状が求められます。

• チェックポイント： 真珠の直径（サイズ）をノギスで精密に計測し、大粒であるかを確認します（一般的に10mm以上が高評価の目安となります）。真珠を回転させ、歪みのない真球であるかを厳しく見ます。大粒であるほど、天然のキズが少ないことの稀少性が増します。

3. 「瑕疵（キズ）」の極めて少ない完璧な表面

南洋真珠は真珠層（マキ）が非常に厚いため、テリが強いですが、その大粒さゆえに表面の瑕疵（キズ）が目立ちやすい特性があります。ミキモトの最高級品は、瑕疵の少なさが驚異的です。

• チェックポイント： 高倍率のルーペを用い、真珠の表面全体に、エクボ（天然の凹み）、シワ、擦り傷などの瑕疵がないかを徹底的に確認します。特に指輪は日常的に着用されるため、使用に伴う微細な擦り傷の有無を厳しく見ます。完璧な表面が保たれていることが、最高額査定の必須条件です。

4. 台座の「貴金属の品位と総重量」およびサイドストーン

ゴールデンパールの価値に合わせ、ミキモトの指輪は高品位な地金が使われています。貴金属の資産価値も査定額に大きく貢献します。

• チェックポイント： リングの内側に打たれた「MIKIMOTO」あるいは「Mマーク」、および「Pt900」「K18」などの品位刻印が鮮明であるかを確認します。リング全体の貴金属の総重量を精密に測量します。もしダイヤモンドなどのサイドストーンが使用されている場合は、その4C（カラット、カット、カラー、クラリティ）も詳細に評価します。

5. 「セッティング」の安定性と指輪の健全性

大粒で重いゴールデンパールが、台座に強固に固定されているか、また指輪のアーム（腕）に歪みがないかを確認します。

• チェックポイント： 真珠を固定するセッティング（爪、またはカップ）に緩みがないか、真珠がぐらついていないかを細かくチェックします。接着剤の劣化による黄変がないか。また、リングアームの変形や深い打痕がないか。これらの機能的・構造的な健全性が、再販価値を左右します。