ピアス・イヤリング 淡水パール 買取 ｜パールピアスを高価買取しました。の買取実績

査定員のコメント

この度は、淡水パール（淡水真珠）のピアスまたはイヤリングの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。淡水パールは、核を持たずに育つという特性上、真珠全体が真珠層で構成されており、非常に厚い巻きと高い耐久性を誇ります。その形状は真円からバロックまで多岐にわたり、色も多様性に富んでいることから、近年はファッションジュエリーとして非常に人気が高まっています。しかしながら、淡水パールは一般的に海産真珠と比較して市場での流通量が非常に多いため、真珠単体での価格相場は比較的穏やかとなる傾向がございます。

したがって、ピアスやイヤリングの査定においては、真珠の絶対的な品質に加え、左右一対（ペア珠）としての完璧な同調性と、金具に使用されている貴金属の資産価値が、査定額を決定づける最重要ポイントとなります。淡水パールはもともと真円のペア珠を見つけるのが難しい品種であるため、テリ、色、サイズ、形状が完全に揃っているペア珠は、非常に高い評価を受けます。また、ピアス・イヤリングは顔のそばに位置するため、真珠表面のテリの強さ、そして金具のポスト（軸）やクリップに用いられたプラチナやK18の重量が厳しく評価されます。お客様の淡水パールピアス・イヤリングが持つ個性と貴金属の価値を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

淡水パール（淡水真珠）のピアス・イヤリングの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、詳細かつ網羅的に解説します。

１．ペア珠としての完璧な同調性と品質（テリ、色、サイズ）

ピアス・イヤリングは顔の左右に着用されるため、わずかな差も目立ちます。そのため、ペア珠の同調性が最重要視されます。

• 形状とサイズの厳密な一致: 淡水パールは不定形が多い中で、左右の真珠の直径がミリ単位で正確に一致し、かつ真円（ラウンド）の形状が揃っていることが、真珠単体よりもはるかに高い評価を受けます。バロックパールのペアの場合でも、その形状が左右で類似し、デザインとして調和が取れているかが評価されます。
• 色調とテリの完璧な一致: 左右の真珠の色が、ホワイト、ピンク、オレンジといった地色に加えて、テリによって浮かび上がる光沢の強さ、トーンに至るまで、完全に一致していることが最高評価の絶対条件となります。片方だけテリが弱い、色味が異なる、といった状態は、ペア珠としての価値を大きく損ないます。
• テリ（光沢）の深さと強さの評価: 淡水パールの中でも、真珠の表面が強く反射し、顔や光源がはっきりと映り込むほどの力強いテリを持つものが最高評価となります。
• キズ・表面状態の均一性: キズ（エクボ）がある場合、その位置、数、大きさが左右の珠でほぼ一致しているかどうかも評価対象となります。もちろん、両方とも無キズに近い状態が理想です。

２．真珠の絶対的な品質と形状の希少性

ペアとしての評価に加え、真珠単体一つ一つが良質であることが必要です。

• 色の評価と希少性: 自然な発色でムラのないパステル調のピンクやラベンダー、濃いオレンジなど、色調が美しく整っているものは市場での人気が高まります。
• 巻き（真珠層の厚み）と耐久性: 淡水パールは真珠層が厚いことが利点ですが、その中でも真珠層の密度が高く、硬質な巻きが確認できることが重要です。
• 真珠のサイズと需要: 8mm、9mm以上の大粒で高品質なペア珠は、存在感があり、希少価値が高く、査定額がアップします。

３．金具（地金）の貴金属の資産価値と機能性

耳に直接装着する金具の素材とコンディションが重要となります。

• 地金の種類と資産価値: ポスト（軸）やクリップ、留め具の素材がPt900、Pt950（プラチナ）やK18（18金）であることが必須です。淡水パールの買取では、これらの貴金属の重量が、現在の地金高騰相場に基づき、明確な資産価値として査定額に大きく加算されます。 地金の純度を示す刻印（Pt900、K18など）が明瞭に確認できることが必要です。
• 金具の機能性と耐久性:
  • ピアスの状態: ポスト（軸）の曲がり、キャッチの緩みがないか。真珠と金具の接合部（接着やピン）にぐらつきがないか。
  • イヤリングの状態: ネジやクリップのバネの強さや緩みがなく、正常に機能するか。機能不良や変形はマイナス査定となります。
• 脇石の品質: 金具にメレダイヤなど天然の脇石が使われている場合、その宝石の品質（4C）に応じて価値が加算されます。

４．付属品の完全性とコンディション（劣化状態）

最終的な買取価格は、真珠の現物の状態と、その証明書である付属品によって左右されます。

• 鑑別書の有無と証明力: 信頼できる機関が発行した真珠鑑別書がある場合、真珠の品質や着色処理の有無などが客観的に証明され、査定額が安定し、高評価につながります。
• 真珠のコンディション（劣化状態）: ピアス・イヤリングは化粧品や香水に触れやすいため、真珠表面のテリの消失、剥げ、ひび割れが見られる場合は、大幅なマイナス査定となります。
• ブランド付属品: ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、ブランド純正ケース、保証書などが揃っていると、ブランドプレミアムとして価値が高まります。