ネックレス 黒蝶真珠 買取 ｜パールネックレスを高価買取しました。の買取実績

査定員のコメント

この度は、その漆黒の色彩と虹色の干渉色（オーバートーン）が魅力の黒蝶真珠（タヒチアンパール）の連ネックレスの買取査定についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。黒蝶真珠は、その名の通り黒蝶貝から生まれる真珠であり、一般的に10mmを超える大粒で、ブラック、グレー、グリーン系といった多様で深みのある色調を持つことが最大の特長です。特に、ピーコックグリーン（孔雀の羽のような深い緑色）と呼ばれる稀少な干渉色を持つ真珠は、その美しさと稀少性から最高級品として評価され、市場でも非常に高価で取引されております。

連ネックレスの査定においては、数十粒の真珠が連なる製品であるため、真珠一粒一粒の品質に加え、全体の調和（連相）が査定額を決定づける最重要ポイントとなります。黒蝶真珠の買取において特に重要なのは、以下の三つの要素です。第一に、真珠のサイズ、テリ、巻き、キズの四要素すべてにおいて最高水準を満たしているかという真珠の絶対的な品質、第二に、連なった真珠が色、テリ、サイズにおいて完璧に揃っているかという連相の完成度、そして第三にクラスプ（留め具）に使用されている貴金属の資産価値とブランドの付加価値でございます。黒蝶真珠はその大粒さに強みがあり、10mm以上の大粒で、ピーコックグリーンなどの濃密で鮮やかなテリを持つものは、稀少価値に直結し、高価で取引されます。お客様の黒蝶真珠ネックレスが持つ、妖艶な色彩と品質を最大限に評価し、最新の市場相場に基づいた公正な査定額を算出するための判断基準を、この後、詳細かつ網羅的にご提示いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

査定ポイント

黒蝶真珠（タヒチアンパール）の連ネックレスの買取査定において、価格を決定づける主要な評価基準について、深掘りし、詳細かつ網羅的に解説します。

１．真珠の絶対的な品質基準（テリ・色・巻き・キズ・形）と稀少性（最重要項目）

連ネックレスの価値は、使用されている一連の真珠の品質によって決定され、特に以下の五つの要素が厳しくチェックされます。

• テリ（光沢）の強さ： 真珠層の透明度と緻密さから生まれる、鏡のように鮮やかでシャープな光沢がテリであり、黒蝶真珠の品質の根幹をなします。真珠の奥から光が反射し、特にピーコックグリーンやレッドグリーンといった濃密で鮮やかな干渉色（オーバートーン）が浮かび上がるものが最高評価となります。テリが弱い、あるいは真珠表面が曇っている場合は大きく減額されます。
• 色（カラー）： 黒蝶真珠の買取において、色はテリと並び最も重要な要素です。均一で濃密なピーコックグリーン系、あるいは深いブラック系、グレー系の真珠が高く評価されます。色ムラや褪色が見られるものは大きく減額されます。
• 巻き（真珠層の厚み）： 真珠層が厚いほど耐久性が高く、深みのあるテリが生まれます。黒蝶真珠は一般的に巻き厚が確保されていますが、巻きが均一でムラがないことが重要となります。巻きが薄い場合は、経年劣化のリスクが高いため、減額されます。
• キズ（面）： 真珠表面に見られる凹凸やエクボがない、あるいは肉眼で目立たないものが最高評価となります。特にネックレスの場合、着用時に正面から見える位置に目立つキズがないかが厳しくチェックされます。
• 形（形状）： 黒蝶真珠は、アコヤ真珠ほど真円性が高くないものも多く流通しますが、完全な真円（ラウンド）に近いものが最高評価となります。わずかなドロップやバロック形状の場合は、そのデザイン性が加味されますが、真円性に応じて評価が下がります。

２．連相の完成度とサイズ・長さの評価

連ネックレス特有の評価基準として、連相（連なった真珠の調和）が極めて重要となります。

• 連相の均一性： 連なった真珠が、テリ、色、巻き、キズ、そしてサイズのすべてにおいて、肉眼で判別できないほど完璧に一致しているかが最重要であり、一つでも品質要素に差があると、商品価値は大きく損なわれます。特に色とテリの統一感は厳しくチェックされます。
• サイズと長さ： 黒蝶真珠は、一般的に8.0mm〜10.0mmのサイズが流通していますが、10.0mm以上の大粒（特に12.0mm以上）で最高品質のものは稀少性が高まり、査定額が飛躍的に高まります。また、ネックレスの長さ（チョーカー、プリンセス、マチネー、オペラなど）も、市場のトレンドに応じて評価されます。

３．クラスプ（地金）の貴金属の資産価値とブランドの有無（重要加算項目）

真珠の品質に加えて、クラスプの素材と機能性、ブランドの有無が査定額に貢献します。

• クラスプの貴金属価値： クラスプの素材がPt900、Pt850（プラチナ）やK18、K14（金）といった貴金属の純度を示す明確な刻印が確認できることが必須であり、これらの貴金属の正確な重量が、現在の地金高騰相場に基づいて、明確な資産価値として査定額に最大加算されます。
• ブランドの付加価値： ミキモト、タサキなどの有名ブランドの製品である場合、そのブランドの信頼性や、製品としてのトータルデザイン、メンテナンス性が評価され、プレミアムが加算されます。
• コンディションと構造： クラスプのロック機能のバネの強さや緩みがないか、また、真珠を繋ぐ糸（またはワイヤー）の緩みや伸びがないかなど、構造的なコンディションも厳しくチェックされます。糸の緩みは、真珠の連相を損ない、糸切れの原因ともなるため、減額対象となります。