査定員のコメント
ようこそ、ミキモトの白蝶真珠をお持ち込みいただき、誠にありがとうございます!この横浜・みなとみらいの店舗で、南洋の海が育んだ、これほどまでに豊かな輝きを放つ真珠を目の前で査定させていただけることは、私たち査定員にとって大きな喜びです。
白蝶真珠は、その名の通り白蝶貝から採れる真珠で、平均粒径が最も大きく、ジュエリーとして圧倒的な存在感を誇ります。その重厚でシルクのような光沢は、まさに「パールの女王」と呼ぶにふさわしい風格です。
特にミキモトの白蝶真珠は、その大粒の珠一つ一つに、「最高のテリ」と「きわめて優れた真円性」が求められます。大きな珠ほど養殖中にキズがつきやすく、真円に育てるのが難しいため、ミキモトの基準をクリアした白蝶真珠は、天然の奇跡が起こした芸術品として世界的に評価されています。
神奈川、特に横浜エリアのお客様は、国際的な視野をお持ちで、大粒の真珠が持つ華やかさやダイナミックな美しさを好まれます。白蝶真珠の持つ優雅で大胆な雰囲気は、この街の風景にもよく映えます。
以前、14mmを超える大粒の白蝶真珠リングをご来店査定されたお客様が、「海外のパーティでも全く見劣りしない、この存在感が気に入っている」と語られていました。私たちは、お客様が大切にされてきたその「大粒の真珠が持つオーラ」、そしてミキモトの選定眼によって保証された確かな品質を、現在の国際的な真珠相場と照らし合わせ、最大限の買取価格を算出します。
ぜひ、店頭買取で、お客様ご自身の目で、白蝶真珠の持つ特別な価値を再確認しながら、査定結果をご確認ください。心よりお待ちしております。
査定ポイント
私たちプロの査定員が、ミキモトの白蝶真珠製品を鑑定する際に、特に重要視する「白蝶真珠ならでは」の評価基準を、透明性を重視して具体的に解説します。
1. 粒の大きさ(サイズ)と真円性(シェイプ)の達成度
白蝶真珠は、その「大粒であること」自体が最大の価値となります。
- 大粒径の稀少価値:白蝶真珠は10mm以上が一般的ですが、13mm、14mmとサイズが大きくなるにつれて、その稀少性は指数関数的に高まります。ミキモトが保証する大粒の珠は、市場で非常に高値で取引されます。
- 大粒真珠における真円度:サイズが大きいほど、養殖環境や真珠層の形成の影響を受けやすく、真円に育つことが困難になります。そのため、大粒であるにもかかわらず、アコヤ真珠に匹敵する「完璧に近い真円」を保っているかを、厳しくチェックします。わずかなオーバル(楕円)やドロップ(しずく)でも、その度合いが評価に影響します。
2. 特有のテリとシルクのような光沢(巻きの品質)
白蝶真珠のテリは、アコヤ真珠のシャープな輝きとは異なり、「厚く、重厚で、光が内側から湧き出るような質感」が特徴です。
- 巻きの緻密さと層の厚さ:白蝶真珠の真珠層は、非常に厚く、その層が均一に積み重なっているかを観察します。テリは、光が表面で反射するだけでなく、真珠層に深く吸い込まれ、シルクのような上品な艶として戻ってくるかが重要です。この「シルキーな光沢」こそが、高品質な白蝶真珠の証です。
- 色の系統と干渉色:白蝶真珠には大きくシルバー系とゴールド系の色味があります。どちらの系統であっても、その色が濃く、均一であること、そして表面にグリーンやピンクの干渉色(オリエント)が繊細に浮かび上がっているかを評価します。
3. 表面の滑らかさと瑕疵の許容範囲
大粒である白蝶真珠は、わずかなキズも目立ちやすいため、ミキモト製品では特に厳しく品質管理されています。
- エクボ・キズの全体量:真珠の全面を丹念に観察し、自然にできたエクボやキズ、シミなどの瑕疵が、極めて少なく、目立たない位置にあるかを確認します。特にリングやペンダントの顔となる部分の美しさを重視します。
- 色ムラと光沢の均一性:大粒であるため、珠全体で光沢や色合いにムラが出ていないかをチェックします。真珠全体が均一なテリで覆われ、どこから見ても安定した輝きを放っていることが高評価の条件です。