ミキモト ピアス・イヤリング 花珠真珠 買取 ｜重量5.7gを高価買取しました。の買取実績

査定員のコメント

この度は、まさに最高級の輝きを放つ、ミキモトの花珠真珠のピアス／イヤリングを、当日本橋本店までお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。歴史と格式が息づくこの地で、「真珠の女王」の称号を持つ花珠を目の前で査定させていただけることを、心より光栄に思います。

ピアスやイヤリングは、顔周りに最も近く、その輝きが装着される方の品格と美意識を直接的に伝えるジュエリーです。お預かりした花珠真珠は、その鏡面のような強いテリと、奥深くに宿る虹色の複雑な干渉光が、一目で最高品質であると証明していました。ミキモトの厳格な選定基準をクリアした花珠真珠は、真珠層の緻密さが極限まで高められており、その輝きはまさに「着ける芸術品」と呼ぶにふさわしいものです。

日本橋という場所柄、お客様は単なる宝石の価値だけでなく、「美術工芸品」としての完成度をご理解くださっています。このピアス／イヤリングの査定で最も評価が高かったのは、「ペアリティ（左右の均一性）」の完璧さです。花珠真珠という稀少な真珠において、テリ、色、サイズ、形状のすべてが寸分違わず調和したペアを見つけるのは、連ネックレス以上に難しいことです。

お客様の真珠は、左右のテリの強さ、そしてわずかにピンクを帯びたオーロラカラーまでもが完全に一致しており、この稀有な調和こそが、最高額査定の最大の理由となります。

また、ピアス（イヤリング）の金具も、ミキモトの高い技術力が光ります。デリケートな花珠真珠を美しく保持しつつ、貴金属（プラチナやゴールド）の純粋な輝きが真珠を邪魔しない、洗練されたデザインでした。ポストやクリップのバネもしっかりと機能しており、細部にわたる完璧な保存状態も、その価値を最大限に高めています。

当店では、お客様にご来店いただき、その目の前で真珠を専門の機器で確認しながら、なぜこの花珠真珠に「オーロラ」の輝きが見られるのか、専門的な根拠を透明性高くご説明いたします。お客様との信頼関係こそが、最高の買取サービスであると確信しております。

ミキモトの花珠真珠は、普遍的な資産価値を持つジュエリーであり、国内外のコレクターから常に高い需要があります。今回の査定額は、その市場の最高水準の価値を反映したものです。

ぜひ、また次の機会も、大切なミキモトのジュエリーをお持ち込みください。私たちは、その価値を正しく見極めることをお約束いたします。

査定ポイント

私たちプロの査定員が、お客様のミキモトの花珠真珠のピアス／イヤリングの価値を判断する際、その最高品質の称号に基づいた、極めて厳格な専門基準で価格を決定しています。ペアの稀少性とテリの強さを重視した、以下の5つの評価基準を具体的に解説いたします。

1. ペアリティ（連相）の完璧な一致性と稀少性

ピアス／イヤリングは、左右一組の真珠の「ペアリティ（連相）」が最も重要な査定基準となります。花珠真珠という稀少性の高い真珠において、色、テリ、サイズ、形状が完全に一致しているペアは極めて稀少であり、高額査定に直結します。

• チェックポイント： 左右の真珠を並べ、光の角度を変えながら、テリの強さ、虹色の干渉光の出方、真珠の色調が完全に調和しているかを厳しく確認します。わずかなテリの差も、顔周りの輝きに影響するため、完璧なマッチングが不可欠です。サイズ（直径）もノギスで計測し、ミリ単位で一致しているかを確認します。

2. 「テリ（輝き）」の強さと「虹色の干渉光」の質

花珠真珠のテリは、単なる光沢ではなく、真珠層が厚く巻いたことによる「透明感のある強い輝き」が特徴です。真珠を回転させた際に確認できる虹色の干渉光（オーロラ効果）が、その品質を証明します。

• チェックポイント： 真珠の表面に映る光源の「像の輪郭」が、非常にシャープであるかを確認します。このシャープさがテリの強さを示します。さらに、ピンク、グリーン、ブルーの複雑な色が混ざり合った虹色の輝きが、真珠の奥深くから湧き出ているかを見ます。この干渉光が弱い、または白っぽく乾燥しているものは、花珠としての評価が下がります。

3. 金具部分の「着脱機能」と「貴金属の品位」の健全性

ピアス／イヤリングは頻繁に着脱されるため、金具の機能的な耐久性が重要です。ミキモトの金具は、真珠の価値にふさわしい高品位の貴金属を使用しており、その健全性が評価されます。

• チェックポイント： ピアスの場合はポストの曲がりや歪み、留め具のキャッチの緩みがないかを確認します。イヤリングの場合はクリップのバネの強度が保たれているか、耳に当たる部分の摩耗がないかをチェックします。金具に打たれたミキモトのMマークと、貴金属の品位刻印が鮮明であることも、真正性の証明として不可欠です。

4. 真珠の「マキの厚さ」と「瑕疵（キズ）」の極めて少ない表面

花珠真珠は、真珠層（マキ）が極めて厚く、表面的な瑕疵（キズ）がほとんどないことが最高品質の絶対条件です。耳元という視認性の高い部位に使用されるため、この完璧さが特に重要です。

• チェックポイント： 高倍率のルーペを用い、真珠表面全体に、エクボ（天然の凹み）や擦り傷などの瑕疵がないかを徹底的にチェックします。「無瑕疵（むかし）」に近いほど、その真珠の稀少性が高く評価されます。マキの厚さは、テリの深さからも判断されます。

5. 真珠の「取り付け強度」と「長期保管による変色」の有無

デリケートな花珠真珠が、金具にしっかりと固定されている取り付け部分の安定性と、長期保管による真珠の変色・乾燥がないかが、最終的なコンディション評価となります。

• チェックポイント： 真珠と金具の接合部にぐらつきがないか、取り付けが強固であるかを確認します。テリが失われ、黄色く変色したり、白っぽく乾燥したりしていないか。貴金属部分にサビや酸化による変色がないか。お客様がご来店時に、目の前でこれらの状態を細かく確認し、査定額に反映させていただきます。